*orange bicycle*

写真のこと、日常のことなど書いていきますですよぉ

匂い

2012-04-28 11:49:09 | Weblog
地下鉄の階段を上るにつれて
濃くなっていく 新宿の夜の匂い
むっとするような 都会の匂い

雨はまだ 降り続いたまま

歌舞伎町のミスドで
ぼんやり眺める 街をゆきかう傘の群れ

気付いたら 季節はもう
とっくに移り変わっていて

いつのまにか
足を踏み入れてしまって
いたのかもしれないなぁ って

ぼんやり考えている自分がいて

夜の風は まだ冷たくて
微酔い気分の笑顔の群れをかきわけ
ストールをもういちど結びなおして
ふたたび 赤い地下鉄に
いそいそと乗り込むんだ

今宵はそのぬくもりと
雨の匂いにくるまって眠ろうか


写真展のお知らせ

2012-04-03 22:02:02 | Weblog
展示します。
っていうか、もう始まってるけど・・・
遅いよ、っていう話ですね(汗)
ごめんなさい!

よろしくー!

その奥に

2012-02-10 22:10:52 | Weblog
このごろは
ちょこちょこ撮影をしています

といっても
いつもみたいに、息子(Nikon FM10)を連れて
古びた街並みを歩くんじゃなくて

ブツドリ。
商品撮影。

今ごろになって
はぁ、写真学校のスタジオの授業で
ストロボとかライティングとか
レフ板とかまじめにやっとくんだったー
遅刻してるばあいじゃなかったー
デジカメ普段から
もうちょっと触っとけばよかったー

なーんて言っても遅いのだけど

とりあえず、今ある道具を駆使して
やってみるしかない。
てなわけで
ひとり会議室で試行錯誤、試行錯誤

休憩に出ようと思って。
ごつごつした大きなデジカメを置いて
我が息子を手にしたとき
その軽さに、どきっとする。

そこまで高いクオリティや
クリエイティビティが求められるわけじゃない。
だけど
今わたしにできる精一杯の工夫をもって
この撮影をこなしていこう。
その奥に
「仕事」っていう単純な2文字では
到底表しきれない
素晴らしいものがたくさん
詰まっているはずだから。

水仙

2012-01-09 20:28:39 | Weblog
ごはん作ろう、と思って
じぶんの机の席をたった時。

ふわりと香るものが。

お?

あーそうか

昼間に近所の花屋で
買い求めた水仙かぁ

日本水仙の香りなんて
まじまじと嗅いだことなかったけど。

こんなに涼やかなんだなぁ

でも
いつも香ってるわけじゃない。
ときどき思い出したように
その香りを、私の鼻孔へと
はこんでくるんだ。

背の低い花器に入れたから。
すーっと伸びてて
ちょっと傾いて、危なっかしいんだけど。

私の背筋もしゃんと伸びるような。
しっかりしなさいよ、って言ってくれてるような。

2012年、よき年であれと。
すこやかであれと。

ただただ、願うばかり。

2011-12-25 21:05:41 | Weblog
ひさしぶりに葉山へ。
近代美術館のベン・シャーンの絵を観に。
行こうと思ったんだけど・・・

電車を乗りまちがえ
三崎口へ・・・

あわわ、どうりで
見慣れない景色のはず。

どうにかこうにか
逗子の駅に着くと
頭上からぽつぽつと降るものが。

天気は速いスピードで
かわっていく。

バスに乗り込み。

まもなく現れる大きなものに
眼をこらすと。

あれー
海ってあんなに青かったんだっけ。

空も限りなく澄んで見える。

強い風が
海原の彼方から
雪雲をとばしてきた。

海のある風景にとびこんで。
潮風をからだ一杯にあびて。
靴のなかに砂をちょっとしのばせて。

メリークリスマス。


11_Monsanto

2011-10-10 21:51:41 | Portugal
Portugalの旅行記を
また途中で放置したまんまでした・・・
果たして、どれだけのひとが
このブログを読んでるのか
よくわかりませんが
とりあえず続きを
書くことにいたします。

え、内容がよく分からない、という人は
このあたり*から読んでみてください
(私もわかんないや~)

********************

次の日、おじさんは私を
おじさんの家族と共に
隣町のIdanha-a-velha(イダーニャ・ベーリャ)
という街まで
車で連れて行ってくれた。

その日、街では
パンのお祭りが開かれていた。
Idanha-a-velhaは
おばさん(おじさんの奥さん)の
実家があるんだそうな。

おじさんは、そのフレンドリーな性格ゆえか
はたまた、ポルトガル人気質の
賜物によるものなのか
とにかく知り合いが
いっぱいいるらしい。
Idanha-a-velhaへ向かう道すがら
すれ違う人の約半分くらいの人と
あいさつを交わしていた。
おじさんの交友関係の広さには
ただただ、驚くばかりである。

「Monsantoには、14の村があるんだよ。
1つはEugeniaで、もう1つはIdanha-a-velha、
そしてもう1つは・・・」

廃墟のお城のような
古びた大きな建物を指差し
「この建物は、すべて1つの石で
できているんだよ。
来年あたり、この建物を改装して
Pousadaを開くんじゃないかな。
装飾がとても綺麗だからね」

「Monsantoの山のお城に行ったかい?
その昔、地震と火山の爆発があって
城は崩れ、教会の屋根は吹き飛び
たくさんの人が亡くなったんだよ」

おじさんは、他のポルトガル人よりも
いろいろな英単語を知っていた。
「英語がお上手ですね」と言うと
「とんでもない!
--もう40年も前の話だが
サンフランシスコに5年間
住んでいたんだよ」
おじさんはドイツに住んでいたことも
あるという。

Idanha-a-velhaの街はずれの小道、
丸太の杭が一直線に打ってあるところを
おじさんが「ほっ、ほっ」と
飛び移りながら渡り始めた。
ユーモラスなおじさん。
写真を撮らせてもらった。





北國の風景を

2011-10-03 22:40:20 | music
北国生まれではないし。
住んでいたこともないから。

一面の銀世界なんていう風景には
あんまり縁がない。

でも

彼らのおんがくはね。

しんしんと降りつもる雪や
きらきら輝くその結晶が
しぜんと眼の前に広がるような。
そんな気がして。

しもきたのタウンホールで
彼らのやさしい歌声と
紡ぎ出す音を聴いて。

あぁ
寒いのは苦手だけど。
からだを動かすのもおっくうになるような
憂鬱な季節が
もうじきやってきてしまうけれど。

こんな素敵なおんがくと共に
つぎの季節をむかえることができたら。

もしかしたら
日常がちょっぴり愉しいものに
なるかもしれないよって。

そう思ったんだ。

贈り物

2011-09-17 21:43:39 | Weblog
美容院でね。

美容師さんとおしゃべりしてて
たまたま誕生日の話になったんですよ。

「私、あした誕生日なんですよ~」
といったら
「えー!!そうなんですか!?
おめでとうございま~す」
ていってくださったんですけど

お店を出るとき。
ちいさな紙袋を手渡されて
「プレゼントです」
って。

えー!!!

「これ、メッセージカードです」

えー!!!!

きっときっと
忙しいはずなのに。

ささっと作ってくれたのかなぁ

おうちに帰って
包みを開けてみると
かわいらしい石鹸がひとつ。
アイスバーみたいな形になってて
さらにさらに
石鹸の中にメッセージが
隠れているらしい
ステキな一品。

メッセージカードには
ちいさな文字で
あたたかい言葉が綴られていて。

じーんと心があつくなる。

贈り物ってスゴイね。
手書きの文字は、もっとスゴイ。
偉大なちからを
持ってるんだなぁって。


南十字星

2011-08-05 21:47:37 | Weblog
ラジオを聞いてたら
(j-waveね)
星のおはなしが。

ふんふん
南十字星は
「銀河鉄道の夜」のおはなしでは
終着駅だったのね。

あっ!!

南十字星・・・

思い出した!
そういえば、私
小学校の図工の時間に
「銀河鉄道の夜」の
読書感想画みたいなのを
描いたんだった。

画用紙の真ん中に大きく
割りばしペンで十字架を描いて。
黄色の絵の具を水にといて
うす~く色をつけて。

空の色は青と青緑を
ちょっとずつ、にじませながら
色を塗り重ねて。
筆でごしごしやってると
だんだん紙がぼろぼろに
なってきちゃうんだけど。

それにしても
割りばしペンって
今も小学生が使うのかなぁ?
あれ、書き味悪かったよなぁ・・・
のりの佃煮みたいな瓶に
綿入れて、墨入れて。
ちょっとずつしか描けないんだよねぇ

もうすぐ、ペルセウス座流星群の時期だなぁ

この東京の、あかるい空にも
流れ星は流れるんだろうか
いやいや、それよりも
眠気とのたたかいかも
しれないねぇ

*********************

高円寺での、しきりなおし写真展は
無事終了しました。
(ここで告知してなくてごめんなさい。
ボーっとしてたもんで・・・)
いつもいつも足を運んでくれるあなた!
思わぬところで、DM見つけて
駆けつけてくれたあなた!
じぶんの展示そっちのけで
わざわざ訪ねてきてくれたあなた!

ありがとうー!!!
感謝感激!!!

あたたかい心遣いを
胸いっぱいに受け止めつつ
これからも・・・ゆっくりと
歩いていこうかなぁ

と、思ってます

よろしくね!

あたらしい東京に

2011-07-16 21:53:55 | Weblog
このごろは

いのがしら線のホームで
電車を待ってることが
多くなりました。

今までなじみのなかった電車。
窓から見える景色をながめていると
あたらしい東京の顔が
つぎつぎ眼に飛び込んで
くるような気がして。

みじかい旅に出ている、ような
そんな気分で。

さて

そろそろ家に帰る時間だよ。

ドアを開けると。

それはそれは濃ゆいオレンジ色が
差し込んできて。

自らのシルエットが
その光にふちどられるのを目にして。

広場のむこうに
真っ赤なあめだまがひとつ。
名残惜しそうに地平に
ただよってるじゃないか。

そういえば、最近は
とんと目にしてなかった。
どのくらい大きくて
どのくらい赤いのか、なんて
気に留めてなかった。

今日もいちにち、ありがとう。

そして。

東京での生活も
8年目にはいったところ。

春夏秋冬、
おんなじ季節を繰り返してるようで
ほんとうは
あたらしい東京が
どこからか、やってきて
あたらしい風を
ふかせているんじゃないかって。

あたらしい東京、
あしたも、よろしくね。