*orange bicycle*

写真のこと、日常のことなど書いていきますですよぉ

8_Monsanto

2010-12-26 22:02:39 | Portugal
バスを降りようとすると---
何やら、声をかけてくる
お姉さんとお兄さん。

「今日、泊まるところ決まってるの?」
「いや、まだ・・・」
「よかったら、僕の働いてるホテル
見に来ない?」

んっ
こ・・・これは・・・

Nazareのみならず
ここ、Monsantoでも
客引き合戦は
繰り広げられたのである。

う~めんどくさいなぁ
どうしよう。

「あのー、私
Tourist Officeに行きたいんですけど・・・」
「3時にならないと開かないよ」

!!
お昼休みか・・・

彼は、そう言いながらも
半ば強引に
私のスーツケースを
持って行ってしまう。

彼が働いているという宿に着き
とりあえず、1泊の値段を聞く。

「う~ん・・・考えときます」
「また戻ってくる?」
「たぶん・・・」

いま2時を回ったところだから
あと1時間もある。
こんな、アップダウンの激しい
石畳の道で
重い荷物を持った手を離そうものなら
あっという間に
荷物は下へと
転がり落ちてしまうだろう。
う~~どうしよう。

スーツケース片手に、坂道を下っていると
坂の中腹にあるカフェのテラスで
まわりの人たちと談笑していたお姉さんに
呼び止められる。

「こんにちは」
「こ、こんにちは!」
「あなた、何かお困り?」
「ええと、宿を探してるんですけど・・・」
「3つ方法があるわ。
1つは*エスタラージェン、
もう1つは民宿、そしてもう一つは
一軒家」

今までの旅の過程で出会った
ラテン系のひとびととは
ちょっと違う雰囲気。
きれいな金髪をしていて
黒いドレスに身を包み
英語も、ポルトガル訛りが
あまり感じられない。

この女性は一体・・・!?

********************

*エスタラージェン
4~5つ星のちょっと贅沢な宿。
歴史的建造物を改装している場合も多い。


5_Porto

2010-12-08 22:26:31 | Portugal


ちょっと前---
Portugalの地へ足を踏み入れて---
から、うすうす身体で感じていた
特異な緊張感。

何を撮っても、なんだか
手応えが感じられない。
シャッターを切っても
あらかじめ、自分の頭の中にあった
「Portugal」のイメージを
どうしても超えられなかったんだ。
いや、知らず知らずのうちに
自分の頭のイメージに
振り回されていた、といったほうが
適切だろうか。

しかし---
ここ、Portoへ来て
たいそう重厚な、歴史ある建物が
今なお、当然のように使われ
息づいている光景、
銀行や郵便局に出入りするビジネスマンや
ちいさな食堂に列を作る若者たち、
店の前で腕組みするおじさんなんかを
眺めるうちに
私の中の、なんらかのswitchが
「ON」になった。

そうだ!!
こうやって撮ればいいんだ。

その瞬間に。
東京で撮っているときと同じ
あの感覚が
じぶんのもとへ降りてきたような
気がして。