*orange bicycle*

写真のこと、日常のことなど書いていきますですよぉ

限られた時間

2010-07-25 22:31:41 | pleasure
新宿武蔵野館にて
70' sアメリカ映画
「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」
を観てきました。

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以下、若干ネタバレあり
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ストーリーも
登場する男の子も
おばあちゃんも、とにかく
ハチャメチャなんだけど
笑いとおどろき、
そして、せつなさを含んだ
観るひとをぐいぐい引き込む
パワーのある物語。

うーん
私が今年観た映画では
いまのところNo.1、
かもしれないですねぇ

大切なメッセージが
心の芯の、またその奥深くまで
届けられたようで。

居ても立ってもいられなくなり
その足で
サントラとして使われている
Cat StevensのCDを借りに走って。

出会ったひととは
いつか、必ず別れなければならない。
いつでも、あきれるくらいに
忘れがちなのだけど。

だからこそ、一緒にいられる時間を
大切にしないとね。



微酔い気分で

2010-06-26 23:58:59 | pleasure
三条へ行かなくちゃ
三条堺町の
イノダっていうコーヒー屋へね

・・・・・・
京都に来ているわけでもないのに
そんな歌詞が、口をついて出たのは
高田渡さんが常連だったという
吉祥寺の焼き鳥やさんを
訪ねたから。

急な階段をのぼって
二人がけの小さな卓袱台の席へ。
シューマイと糠漬けと
レモンサワー。
盛り合わせの焼き鳥は
なぜだろう、懐かしい味。
となりでは顔を真っ赤に染めて
ニコニコ笑う若者たち。
ともだちが
注文票のうらに書いてくれた
身に沁みることばは。
烏龍茶のオーダーとなって
店のおにいさんの手に
渡ってしまったけど。

微酔い気分で夜風に吹かれ
色とりどりのネオン看板の間を
ふわふわと歩く。

マイクを手に唄うのは
そうだ、お正月以来かも
妹はどうしてるかなぁ

微酔い気分で
中央線のエスカレーターの
手すりにもたれかかり。
これから電車に乗らねばならない我が身を
うらめしく思いつつ。

梅雨もどきな夜に

2010-05-25 22:16:30 | pleasure
朝から御茶ノ水。
CD返して。
新宿へ移動。
コニカミノルタでやっている
地頭所さんの写真展へ。
彼の作品をじっくり観るのは
初めてかなぁ。
私がふだん撮っている
いいかげんなスナップとはまるで違う。
たくさんのヒトやモノが写っているのに
すごく、整った写真。
「*orangeさんも応募するんでしょ?」
と言われ
「いやいや、5年くらい早いです」
と、若干しどろもどろで返す。
そういえば
Nikonのポートフォリオレビューも
ここんとこごぶさただなぁ。
もっとテーマを
意識するべきなんだけど、ね

シャッターを切る手が
ふだんより軽く感じたのは
勢いを増す雨足のせいか、
はたまた、彼の助言のせいか。

ひさびさの池袋へ。
明治通りをてくてく歩き
Rocket Cafe
下平さんの展示。
彼がテーマとしている「祭り」
ではない
旅先での写真。
彼の写真ばなし、仕事ばなしは
いつも面白くて
あれこれおしゃべり、つい長居

黄色い電車で
阿佐ヶ谷へ。
topoさんと合流して
対山館の展示をながめつつ
スパイスの利いたカレーをいただく。
ごぶさたなみんなの
あたたかい作品たち。
いっしょに展示したり
さんざん飲まされ(!)
だらだらおしゃべりした日のことを
ちょっと思い出して。

ボンボン時計が鳴り
更けてゆく、春の夜。
外に出てみれば
黒く濡れたアスファルトに
点々と連なる白熱電球のひかりが
とろんと溶け出して。


おだわら

2010-03-27 22:04:34 | pleasure
東海道線に飛び乗って
なつかしい小田原へ

桜は7分咲き、くらいかなぁ

前に写真を撮った
動物園のゾウサンがいない
どこいっちゃったのかなぁ

おさるさんは元気、げんき

甲冑を着込んだオジサンオバサン達が
記念撮影サービスなんかしているのが
おかしくて

朱塗りの太鼓橋
ボートの人びと
シャミセン弾きのオジサン

かまぼこ祭なんかを覗いて

お城を見上げれば
あたりはうっすらピンク色に霞んで

商店街を歩いて、ふと
部活をやってた時に
お世話になった先生が
住んでることを思い出して

訪ねてみたけど、きょうは会えず

まあいいや

空を見上げれば
さくら色のフーセン飾りが、ゆらゆら揺れて






くちぶえBirthday

2009-12-20 11:21:32 | pleasure
お誕生日を迎えたtopoさんと
飯田橋、ギンレイホールへ。
「湖のほとりで」と「夏時間の庭」の
二本立て。
イタリアもフランスも
ちょっと日常から遠い位置にいたから。
師走のバタバタでヘトヘトしていた身には
ちょっとウレシイ映画。

いつのまにか、陽はとっぷり暮れ。
阿佐ヶ谷の古き佳き喫茶店
「ヴィオロン」にて
アコーディオンとギターの
"SOZORO"のコンサート。

演奏も終わりに近づいたころ
会場のみなさんもご一緒に!
くちぶえのバースデイソングで
お祝いを。
悪友が仕掛けた、ささやかなサプライズ
10年分の感謝とともに。

デザインの海へ

2009-11-01 22:52:47 | pleasure
11月ですね。
11月といえば・・・
デザイン・イベントてんこもりの月。

と、いうわけで
本日はミッドタウンへ。
乃木坂の駅から遠回りしちゃったりで
裏の公園から敷地内へ。
最初に観たのは、21_21 DESIGN SIGHTの
見えていない輪郭展。
藤井保さんの写真をまとめて観る機会は
あまりなかったのだけど
やっぱりスゴイなー。
プロダクトデザインも、見る
(カメラを向ける)角度によって
全然ちがう見え方をしてしまうんだ。
あと、素材感。
堅いはずのPCなんかが
フワフワ、やわらかい綿みたいに
感じられて。

自分が深澤さんデザインの
ケータイを使っているからかな、
ケータイに目がいったかな。

カタログを買おうと思ったけど
このあとウロウロすることを考えて
あとまわしに。

DESIGN TIDE TOKYOへ。
スタッフのTシャツとか
雲の中みたいにフワフワしている会場とか
基本的なつくりは、昨年といっしょなんだけど
出展アーティストは違う。
興味しんしんで、グルグル回って
見て、聞いてたら
もう半分でおなかいっぱい!

ソウルから出展していた女の子。
「このプロダクト、どう思いますか?」
「家で使うには、どうですか?」
「これはまだ試作品で、実演は
こっちの映像を見ていただくことになっちゃうんですが
どうですか?」
質問攻めにあい
しどろもどろになりながらも
考え考え答えてみる。

写真の場合はどうだろう?
発表する側は
(少なくとも私は)
あんまり、観に来たひとに
意見を求めることはしない。
だけど、時にはもうちょっと貪欲になって
相手に問いかけてみても
いいのかもしれないな。
海外では、そっちの方が
一般的なのかなぁ?

ほんもののお腹がグーグーになって
Neynのドーナッツをかじり
燃料補給。

DESIGN TOUCHの会場で
展示物をボーと眺めていたら
kちゃんにバッタリ!
一緒に来ていたyちゃんも交えて
IDEEのお店や、無印のレゴ展示をぐるぐる。

外へ出ると、秋雨ポツポツ。
ポツポツの六本木の街を
NZ travel cafeへ。
yちゃんと、インテリアの話
建築の話などなど
がっつりおしゃべり。

締めくくりは、SuperDeLuxe
建築家、クライン・ダイサム・アーキテクツの
crystal delight
キラキラと、夢を見ているかのように
輝くクリスタルの中の建築、
その周りを、ぐるぐると
はしゃぎ回る子どもたち。

今年ももりだくさん。
デザインの海へ泳ぎ出すのは
これからの季節。




Dreams of Yamanote-Line

2009-09-28 22:34:04 | pleasure
こんな記事を見つけてしまって
思い出したのは、きのうの出来事。

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topoさんと神楽坂へ寄って。

作品作りがあるから~、という彼女と
別れたあと。
なんとなく、坂をのぼっていきながら
撮影をし、また歩き。

早稲田のあたりの、学生たちの
あいまをぬって、また歩き。

高田馬場の駅に着いて。
どうしよっかな~、と思案して
目白方面をめざすことに。

ギターを抱えたお兄ちゃんや
サックスを手にした
お姉さんとすれ違い。

あ~ここは、
音楽の街でもあるのだね、と

目白駅に到着。
どうしよっかな~、と
きょろきょろしてたら
フランク・ロイド・ライトが建てた
「自由学園」の看板が。

あ~そうだった、
目白と池袋のあいだあたりに
すてきな建物があるんだった。

辺りは暗くなり始め、
「自由学園」は
クローズするところだったから
塀の外から、そっと眺め。

そのまま、池袋の雑踏へと
歩みを進め。

ずいぶん長い距離を
歩いたかのように感じたけど
けっきょくは、山手線のはしっこを
ちょっとかじったように
歩いてみただけだったんだ。

夢の、山手線一周徒歩の旅。


上州の風は、やさしくふいて

2009-05-02 21:06:16 | pleasure
やっぱり、のんびりしてられない
黄金週間の幕開けに。
特急電車に飛び乗って
群馬県、桐生市へ。

桐生天満宮では
骨董古民具市のまっさいちゅう。
心なしか、古い着物の市が多いような。
それもそのはず
繊維業で栄えている土地だもんね。
着物をステキに着こなした
女の子たちが、のんびりと物色してる。

*orangeさんは、特にお目当ての道具なんかも
なかったので
フラフラお店を冷やかしつつ
撮影していたのだけど
ついうっかり
カメラ売りのおっちゃんにつかまってしまい
ながなが、長話。
コレクションのペンタ(=PENTAXのカメラ)やら
色っぽいおねえさんたちの写真やらを
見せてもらったり。

いかんいかん、
このあと美術館に向かう為に
はるばる東京から
来たんだった!

お礼を言って、天満宮をあとにし。
向かった先は
大川美術館
敬愛する写真家
石内 都さんのプリントが見たくて
ここまで来たんだった。

ここの美術館は、天満宮での骨董市開催日は
さりげなく、2割引
さりげなく、写真撮影OK
さりげなく、ピカソや松本竣介や
大御所の作品もあったりして
ステキすぎる高台の美術館。

やっぱり、石内さんはスゴイや。
言葉をのみこんで、のみこんで
写真を見つめてみる。
まだ、ご本人にお会いしたことはないけど
きっと、ものすごいパワーを
持っているかたなんだろうな。

上州の風は---
5月の緑をたっぷり含んで
我が目に、顔に身体に
やさしく吹いて来たよ。
その、いい匂いのする風のなかで
今日もむちゅうで
シャッターを切ったんだ。




人間が、本来持つべき感覚

2009-04-12 21:22:26 | pleasure
あーーネムイ!!
なにしろ昨日はKちゃんたちと
ヒダカヤでギョーザ食べつつくっちゃべって
気付いたらシューデン、久々シューデン

だもんね

きょうは今日で
カフェインを摂ってないからねぇ
平日だったらちょっと、耐えられないわ~

きょうは、前々から気になっていた
代々木公園の「earth day market」へ
行ってまいりました。
ちいさなかわいらしい人参と
オレンジピールのスコーンをいただき
満足満足。
そのあとは、裏原宿をフラフラ歩き
ワタリウム美術館へ。
ちょうど、写真展をやっていたのだけど
展示よりも何よりも
佐藤玲さんの作業場のくつろぎコーナーに
ポンと無造作に置いてあった古本が
スゴかった・・・です。
アリシア・ベイ=ローレル
「地球の上に生きる」っていう本。
まあ、ヒッピーのように
なんでも自分たちでやる、という精神を
かたちにするには、という指南書なのかな。
バックパック(徒歩旅行)のしかた
コミューンの作りかた
火葬のしかた、まで載ってる!
「やや匂いがきついので
香油をたっぷりふりかけましょう」
・・・・・・

現代の日本じゃ、欲しいものは
つくるより買うほうが主流。
何でも「つくる」「自分たちでこなす」
精神はすごく大事だし
それが元来の人間の姿なんだろうけど
今、私たちが実践しようとしたら
ものすごく大きなエネルギーや
たっぷりの時間が
必要なんじゃないかな。
でも、もし(全部じゃなくてもいくつか)
実践できたら
人間が本来持つべき感覚が
研ぎ澄まされて
今よりもっと、中身の濃い人生が
送れるかもしれないな。

あーーだけどネムイ
人間が本来持つべき感覚を
ネボケ頭で吹き飛ばさないよう
はやくねます・・・

2009-03-20 20:51:19 | pleasure
悔しい時に流す涙はしょっぱいけど
嬉しい時、心が動いたときの涙は
しょっぱくない。

確かにそうかもしれない、と。

ひさびさののんびり休日に、
どしゃ降りの雨が上がり
太陽のポカポカが
新宿の街を包みはじめた頃に。

映画「ホノカアボーイ」を
観てきました。

倍賞さんが、ほんとにチャーミングで
私もスクリーンの中に飛び込んで
戸惑う岡田くんとともに
彼女の悪戯に振り回されてみたく
なりました。

日々のくらしを慈しむこと。
顔いっぱいの笑み。
ことばを味わうように口にすること。

ふっ とした瞬間に
大事なものが、場面と場面の間から
きらきらとこぼれ落ちるような。

そんなお話でした。