*orange bicycle*

写真のこと、日常のことなど書いていきますですよぉ

6:00

2009-05-30 20:56:14 | Weblog
午前6時 新宿歌舞伎町
電車はもう 動きだしてるはずだけど
眠い目こすり もうちょっとだけ
うたい疲れた けだるい身体で
もう若くもない わたしたちは
クリーム色の 薄明かりをかき分け
駅への道を ゆらゆらと
泳ぐようにして 歩いてく

午後6時 銀座四丁目
デパートを出ると 目にとびこんだのは
薄い薄い ブルーの闇に包まれた
おしゃれな人びと 並んだ街灯
横断歩道の青信号 動き出す人波
わたるつもりの足を ちょっと止めて
もうしばらくは 誰とも言葉をかわさず
ただただ静かに 目の前のできごとを
眺めていたくなって


明日の朝

2009-05-12 23:06:16 | Weblog
起きてみると
世界はみーーーんなまっしろに塗られてて
ムダな争いやら、もめごとやら
ストレスやら胃痛やら
ぜんぶ包み込んで、飲み込んでしまって
それこそ、しんと静まり返った海のごとく
おだやかになっていればいいのにね

吹き荒れる嵐も、いつかは通り過ぎて

やわらかい光が差すことを祈って

浮かび上がる足跡

2009-05-06 22:10:02 | Weblog
こないだ、長崎に行った時の写真を
暗室でばばばーーーっと
焼いてみました。

そもそも、1月に行ったばかりだから
また今年行くことになろうとは
夢にも思っていなかったんですが、

縁あって、こちらでグループ展に
参加させていただくことになりまして。
写真が先に、ギャラリーへ飛んで
写真だけ飛ぶのはくやしいので
あとから、私も飛んで追いかけて
というわけです。
(展示は終わってしまいました・・・
ごめんなさい・・・)

長崎へ到着した日。
皆さんが、なんと私なんぞのために
歓迎会を開いて下さったのですが、

その時に酔っぱらいつつ
撮りまくった写真を見て
暗室で、またまた爆笑。
いや、そんな一人でゲラゲラ笑ってたら
へんなヒトだから、心の中で。

街へ出て撮ったスナップは・・・というと

初めて行った時は
雪が降るくらい寒かったからかな?
それとも、「ザ・観光地・長崎」の
固定観念を打ち破れなかったのか
写真にどこか
カッチリと、堅さが残ってる。
2度目は、慣れもあるのかな
自由に、ポジティブに撮れてる印象。

出展者の皆さんに
撮影に連れてってもらったり、
モノクロ現像道場(!)にて教えを請うたり
つくづく、ヒトのあたたかさが
身に沁みる旅でした。

感謝の気持ちと懐かしさを
プリントに込めて。
もう一度、じっくりと丁寧に
旅のあしあとを見てみようと
思います。


上州の風は、やさしくふいて

2009-05-02 21:06:16 | pleasure
やっぱり、のんびりしてられない
黄金週間の幕開けに。
特急電車に飛び乗って
群馬県、桐生市へ。

桐生天満宮では
骨董古民具市のまっさいちゅう。
心なしか、古い着物の市が多いような。
それもそのはず
繊維業で栄えている土地だもんね。
着物をステキに着こなした
女の子たちが、のんびりと物色してる。

*orangeさんは、特にお目当ての道具なんかも
なかったので
フラフラお店を冷やかしつつ
撮影していたのだけど
ついうっかり
カメラ売りのおっちゃんにつかまってしまい
ながなが、長話。
コレクションのペンタ(=PENTAXのカメラ)やら
色っぽいおねえさんたちの写真やらを
見せてもらったり。

いかんいかん、
このあと美術館に向かう為に
はるばる東京から
来たんだった!

お礼を言って、天満宮をあとにし。
向かった先は
大川美術館
敬愛する写真家
石内 都さんのプリントが見たくて
ここまで来たんだった。

ここの美術館は、天満宮での骨董市開催日は
さりげなく、2割引
さりげなく、写真撮影OK
さりげなく、ピカソや松本竣介や
大御所の作品もあったりして
ステキすぎる高台の美術館。

やっぱり、石内さんはスゴイや。
言葉をのみこんで、のみこんで
写真を見つめてみる。
まだ、ご本人にお会いしたことはないけど
きっと、ものすごいパワーを
持っているかたなんだろうな。

上州の風は---
5月の緑をたっぷり含んで
我が目に、顔に身体に
やさしく吹いて来たよ。
その、いい匂いのする風のなかで
今日もむちゅうで
シャッターを切ったんだ。