温泉にゃんこのネコ散歩

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久高オデッセイ☆完成

2006-07-25 20:47:20 | ノンジャンル
にゃんこが懇意にさせてもらっている「オフィスTEN」の主催で、ドキュメンタリー映画の上映会が行われた。場所は下町にある森下文化センター。ここは、のらくろや伊東深水のゆかりの地らしく、文化センター内にはいろいろと展示されていた。

この日上映された「久高オデッセイ」は、沖縄にある小さな久高島で行われていた「イザイホー」という神事を核として、この島に住み日常生活の中でも常に神を感じながら生きているオジィやオバァの姿を淡々と描いたものだった。監督の大重潤一郎氏は数年前に脳内出血で倒れ、一時は映画の完成も危ぶまれた状況の中で、命を削るようにしてこの作品をつくりあげた。映画の上映に先立って、病に倒れる前の監督が熱く語っているビデオ映像が流された。この人がつくった作品…何を伝えたかったのだろう?

久高の人々は、目には見えない神の存在を常に感じ、様々な神事を日々行っている。そこには、宗教とかいう形に捕らわれない自然な姿での信仰が息づいていた。この映画の解説をするのはやめよう。今後この作品は、自主上映を中心に展開していく予定だ。きっと静かに、見た人の心の中に行き続ける作品となることだろう。

上映後の会場で、オフィスTENの白神山地ツアーで一緒だった友人と久しぶりに再会した。以前からはつらつとして魅力的だったが、さらに生命力というかキュートさが増して輝いて見えた。一緒にお茶を飲みに入った喫茶店でそのことを言ったら、
「最近はね、褒められたら素直に喜ぶことにしてるの。そんなことないですとか、お恥ずかしいとか謙遜の言葉は言わないで、ただ嬉しいですありがとう!って言ってると、心もそうなってくるみたい」
と笑っていた。なるほど、へりくだったり謙遜しすぎだったりすると、せっかくもらったお褒めの言葉が身にならなくなっちゃうもんね。にゃんこもそうやっていくように心がけてみよう。何だかいろんな意味で、ピュアでいい1日となった。こんな素敵な時間を過ごせたことに感謝☆

久高オデッセイ→http://www.office-ten.net/kudaka/1.htm
オフィスTEN→http://www.office-ten.net/menu.htm

   

炎の佛師☆松本明慶

2006-07-24 20:20:14 | 神社・お寺の話
土曜の朝お経を読みに行っているお寺さんに、新しい佛像が納められた。「童不動」という25cmあまりのお像で、子供ながら衆生をどうやって救おうか?と懸命に思案している姿がなんともほほえましく印象に残る。これは、ここの副住職さまとご縁のある松本明慶という佛師の方の手によるもので、手元に来るまで10年あまりの年月がかかったとうかがった。

この方の佛像を撮った『慈(いつくしみ)』という写真集を見せていただいたが、どれもふくよかで包み込むような優しさを感じる。先日読んだ「ひっ飛べのこころ」を書いた鹿児島にある烏帽子山・最福寺にこの方の手による大弁財天さまがあり、それがこの写真集の冒頭を飾っていた。総高18.5mという木造佛で、実際にその前に身を置くとその大きさに圧倒されるという。魅力的なそのお姿…いつかこの弁財天さまに逢える機会がめぐって来るだろうか?先日泊まった信貴山・千手院にも、この方の千手観音さまが納められていたのを知った。そういえば、護摩堂にいらしたような気がする。何となくそんなことからも、勝手にご縁を感じてしまう。

松本氏の工房は京都にあり、特に紹介などなくても拝見できるとうかがった。この方、とても熱い人らしい。時間の感覚なく彫り続け、日本全国に多くの作品が存在する。お弟子さんも来るもの拒まずで、「見て盗め」的な教え方ではなく何でも丁寧に教えていらっしゃるという。こんなに大御所になっても、その製作意欲はとどまるところを知らない。写真集の扉に、
『 私は、みほとけを謹刻することによってのみ生かされている 』
というお言葉があった。半端に大成した気になっている人は勿体つけるし他者に対しても威圧的で否定的だが、この方のように本当に超越している方は、難しいところがなく優しくおおらかでしかも謙虚だ。これは、今に満足せず走り続けていれば他者に追い越されるという雑念もわかないし、自己の技にゆるぎない自信があればそれを出し惜しみする必要もないせいだと思う。まさに佛師が天職なのだろう。こういうお話を聞くと、今まで漫然と対峙していた佛像にも親近感や興味がわいてきた。今度はどこで、松本氏の佛像と出逢うことができるだろうか?今、特に心惹かれているのが、前出の鹿児島・最福寺の大弁財天さまと、本当に千の手を持つ滋賀・観音正寺の十一面千手観音菩薩さまだ。

松本明慶「慈」→http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/021c97d8.d938ea6a/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/1731091/
烏帽子山・最福寺「大弁財天」→http://www.saifukuji.or.jp/benzaiten.html
炎の佛師・松本明慶→http://www.lares.dti.ne.jp/~ymksan/feature_02.html



にゃんこ的☆夏野菜カレー

2006-07-23 18:32:54 | にゃんこ的グルメ
1.タマネギ1個を千切りにして、飴色になるまで気長に炒める。

2.お水を入れ、鍋肌に着いた旨味をとかし込むようにこそげ取る。

3.井上スパイスの「奄美特製・熟成カレー」フレークを入れ溶けたら、完熟トマト1個、すりおろしリンゴ半個、ハチミツ小さじ1、傷をつけたローリエ2枚、唐辛子3本を入れてとろみが出るまで弱火にかける。

4.とろみが出てきたら、くし型に切ったタマネギ1個、井上スパイスのスパイシーチャツネとガラムマサラ、インスタントコーヒを小さじ1ずつ入れてなじんだところで味をみる。

5.カボチャ、ジャガイモ、インゲン、茄子を一口大に切って、エコナクッキングオイル(←サッパリカラッと揚がるのでおすすめ!)で素揚げにする。

6.かために炊いたご飯の上に揚げた野菜を並べ、その上からカレーをかける。

7.大きめにちぎったレタスにお醤油とごま油を回しかけ、ちぎった海苔をバサッとかけた簡単サラダと一緒にどーぞ =^^=

香ばしい揚げ野菜と、スパイシーなカレーがベストマッチです!ジャガイモを一緒に煮込んでしまうと夏場はいたみやすいので、この方法だと安心。翌朝は、残った揚げ野菜を耐熱のグラタン皿に入れ、それにカレーをかけチーズをのせてオーブンで焼き「焼きカレー」に。トーストとコーヒーによく合いまする。やっぱ夏はカレーでしょ(^^v あっ!でもこのレシピ、激辛バカのにゃんこ家仕様ですのでご注意を…。

井上スパイス工業→http://www.inouespice.co.jp/index.html



異空間☆旅館観月

2006-07-22 20:27:16 | 旅のあれこれ
薬師寺別院で早朝の6時半から始まる暁天講座に参加するため、都内に前泊することにしていた。楽天トラベルで目ぼしいところを探していると…ビビビ!とヒットしたのが、東急池上線の千鳥町駅徒歩1分にある「旅館観月」だった。仕事が終わってから、都会のローカル線に揺られて向かうというのもいいではないか(^^v 初めて千鳥町に降り立つ。地図を頼りに歩いて行くとすぐに、こんもりとした森の入り口にたどり着いた。おそるおそる階段を上がっていくと、池にかかった赤い橋が…。ここはもと割烹旅館だったらしいが、ちょっとエッチくさい雰囲気(?)もある。橋の向こうにある平屋がフロントだった。1泊5000円也を払うと、炭とボールペンのおまけをくれる。今宵のお部屋は、ビジネス棟と名付けられた棟にある和室。狭いながらも、浴衣、タオル、バスタオル、歯ブラシが揃っているし、室内に洗面台もある。



素泊まりのため、夕食をとりに外に出た。駅の近くなのでいろんなお店があって迷うところだが、ネコ魂が疼き出し歩き回っているうちに線路沿いに「大勝軒」を見つけてしまった。東池袋の大勝軒はつけ麺で超有名なお店。だけど入ったことないんだよね~、試してみっか!と踏み込むと、職人系のにーさんが言葉少なに迎えてくれた。650円也のつけ麺を頼むと、丼に大盛りの麺となみなみと入れられたスープが登場。もちもちとした麺が美味しいが、つけダレのスープはとんこつベースでけっこうコッテリ系だ。でも、残したりしないんだもんね~(0^; 頑張って完食したが、ちとヘビィだった…く、く、苦しい。お宿に帰ってお風呂入って消化しなくちゃ。



この宿には、内湯の他に露天もある。女性用露天を独り占めして、ゆっくり手足を伸ばす。残念ながら温泉ではないものの、暮れ行く東京の空を眺めながらの入浴も乙なもんだ。湯上りには、スモールスペースと名付けられたお部屋で、喜多郎のCDを聞きながら無料のマッサージチェアで肩と足ツボを揉み揉み。これまた無料のPCでHPのチェックをした後は、目の前の池を眺めながら150円也のエスプレッソをゆっくりといただく。この間、いろんな国のバックパッカー風の観光客と遭遇した。そうか!このこれでもか!というジャパニーズな感じは、外人さんに人気なのね(0^ フロントでドライヤーとラベンダー精油を入れたアロマライトを借りてお部屋に戻る。ここは無料でいろんなものを貸してくれるのが面白い。おかげでグッスリと眠り、翌朝は5時に爽やかに起床。森の中を歩き、朝からトカゲさんと遭遇してビビリながらも、五反田の薬師寺東京別院で6時半から始まる暁天講座に余裕で参加できたのである。これも「旅」と言えるだろうか。っていうか、この宿、何か不思議で面白かったにゃ =^^;=

池上 大勝軒→http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/15732.html
旅館 観月→
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/031c71cc.12bb23be/?url=http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/409/409.html



薬師寺・暁天講座

2006-07-21 17:39:19 | 神社・お寺の話
朝6時、五反田駅に降り立ち石段の坂道を行く。この日は「薬師寺・東京別院」で夏の3日間だけ行われる「暁天講座」の1日目に参加するために激烈早起きをしたのだ。朝6時半、奈良からいらした薬師寺の管主さまである安田瑛胤氏のお経から始まる。その後、大谷徹奘氏が「父母恩重経」についてお話して下さる予定だ。早朝にもかかわらず、80名あまりの人々が集まっている。その人々の前で大谷氏はこう切り出した。
「実は今日は病院からここに来ました。今日ここで皆さんに、父母恩重経についてお話できることに感謝します」
と言って目を潤ませた。病院からと聞いてお体の具合でも悪かったのかしら?と思ったのだが、そうではなかった。この日の朝4時、大谷徹奨氏のお父さまがお亡くなりになったという。大谷氏はそれを看取った足で、この場にいらっしゃった。
「奈良にいたら親の死に目に会えなかった。それは以前から覚悟していたことだが、今日たまたま父の最期に私だけが立ち会えたのは、お釈迦さまのお導きだと思う」
その後、全員で「父母恩重経」を一緒に読誦した。父母の子供に対する無償の愛が切々と語られるこのお経は、まさに今の大谷氏のためのものだと感じ、胸が詰まって途中から涙がこらえきれなくなってしまった。その場にいた人に、同じ思いが広がってゆく。



大谷氏がこの「父母恩重経」について語ることは、ずっと以前から決まっていた。その朝にお父さまが逝くとは…何というめぐり合わせなのだろう。
「ちゃんと看取って送り出してこられたのはありがたいことで、気持ちの整理も付いているんです。でも、やはり寂しいもんですなぁ」
とつぶやいた言葉が心に沁みた。人はひとりでは生きられない。ましてや赤ん坊は、父と母が護ってくれるからこそ日々生きていける。そういう時があったことを日常の中では忘れがちだ。大谷氏は、最後の方にあるこの一文を繰り返し語った。
『 常に報恩の心を懐きて、片時も忘失るること勿れ 』
小さい頃のことを思った時、やはりそこには愛情があった。そういうことを忘れないでいようと強く感じた、かけがえのない時間だった。

その後、参拝者に「茶がゆ」の朝餉が施された。初めて食べる茶がゆは、奈良の素朴な風景が浮かぶ滋味深いお味だった。しかしそこには沢庵が…にゃんこ、沢庵を食べたことがない。でも残すことは許されないそうで、最後に沢庵で器を綺麗にしなければならないという。えいやっ!と口に入れた…あっ、大丈夫かも?初めての沢庵体験も、この日の思い出になった。その後、お写経をして9時にはお寺を後にする。この日いただいたご著書に、大谷氏はこんなお言葉を書いて下さった。
『 あなたの笑顔が わたしのよろこび 』
朝の東京が、この日は何となくキラキラと違う景色に見えたのだ。

薬師寺・東京別院→http://www.yakushiji.or.jp/index2.html
大谷徹奘氏HP→http://www.tetsujo.net/
大谷徹奘著「自分で選んだ道なのに」→
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/021c97d8.d938ea6a/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/3636889/