温泉にゃんこのネコ散歩

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空海さまに導かれ…3

2006-07-05 20:59:22 | 神社・お寺の話
宿に戻って寝ようとしたところ、天川さんから、
「にゃんこさん、もう一度神社行って来てもいいよ」
と言われた。天川さんはとても懐が深い大きな人だ、にゃんこの気持ちが手に取るようにわかるらしい。先ほど決心はしたものの、まだ迷いを持っていた。再度神さまと向き合った後、神社の境内で天川さんと日付が変わる直前までお話をする。豊富な知識や経験そして大きな心の持ち主である人の言葉は、簡潔でありながら真理をついている。今回は、単に以前から行ってみたかった天河神社に楽して行けそう!という気軽な気持ちで申し込んだだけだったのだが、大事なことを考えるいいきっかけとなった。かけがえの無い時間を特別な場所で過ごし、日付の変わる頃眠りについた。

翌朝は5時前に目覚め、ひとり朝のお散歩をする。その後、みんなでちょっと遠出のお散歩へ。天川はいろいろな歴史が積み重なった地、いにしえに思いを馳せる。昔は歩くという手段しかなかったのに、都の貴人がここまで来るというのはよっぽどの思いだったのだろうと思う。それほどこの地は、特別な場所ということに違いない。可憐な野イチゴや清流を眺めながら歩いた後は、天川大弁財天の拝殿に上がって、朝拝に参加する。う~ん、この時も『祓いたまえ清めたまえ』の後に般若心経と真言が…。この時、滝のごとき雨が降った。水の神さまのお恵みだろうか?その後、いよいよ正式参拝に上がる。丁寧にご祈祷していただいた後は、ひとりひとり神さまに向かってお願いをして玉串を捧げた。いつの間にかあんなに激しかった雨が上がり、薄日が差している。お清めの後の日の光は、特別な匂いがした。初めての作法にドキドキであったが、神さまに一番近いところに行った時不思議な安心感を感じ、心静かにお願い事を言うことができた。半年の穢れを祓う昨日の大祓え、そして新たな半年が始まる今日、奇しくも大安の日の正式参拝。きっと何か新たなことが始まるに違いない。この幸運に感謝☆



お腹ペコペコで宿に戻り、手造りの香り高いお味噌汁をはじめとした朝食をいただく。ふと、この女将さんも森のイスキアにいらっしゃる佐藤初女先生と同じだという思いがわいた。初女先生は、丁寧に作ったお食事で疲れた人に力を与えている。「正しい食」が生命力をよみがえらせるのだろう。こういうこと、大事にしたいと思いながら感謝の気持ちで綺麗に平らげた(^^ その後、神社横の和カフェに立ち寄り、みんなで食後のお茶タイム。葛餅と抹茶のセットを頼んだら、桜の香りがほのかにする逸品に出逢うことができた。そうだ、ここは葛の本場の吉野だもんね!タクシーが来るまで、おみくじを引いたりお守りをいただいたりして過ごす。拝殿では、結婚式が始まるようだ。おみくじには、まさに今のにゃんこに必要な事柄が書かれていた。五十鈴守りは、シャラシャラと清々しい音色を響かせてくれる。こんな特別な時にこの場所に来られたことに感謝して神社を後にし、空海さまゆかりの修験の地に向かうのだった。(つづく)

天河大弁財天→http://www.tenkawa-jinja.or.jp/top/index.html