温泉にゃんこのネコ散歩

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また、自ら罠にはまる

2006-07-09 20:22:28 | にゃんこ的グルメ
にゃんこのうちの近所に、ショッピングセンターがオープンした。覗きに行かなくっちゃ!とチャリで向かう。駐車場はいっぱい、オープン直後だけにすごい盛況ぶりだ。1階がホームセンターと巨大スーパー、2階が専門店街になっているらしい。エスカレーターを上がったすぐ横に、人だかりがしていた。あっ!着物屋さんじゃん(^^ なななんと、オープン記念で足袋が100円、お草履が1000円、刺繍入りの半襟が350円、和装バッグが1000円、浴衣の4点セットが3980円からという驚愕の価格。これ全部いただきましょ(0^; お会計をしようとしたらレジが混んでいて時間がかかりそう。浴衣を見立ててくれたおねーさんに、
「混みあっていて申し訳ありません。お会計が済むまで、よろしければ、こちらも見るだけでもいかがですか?」
と促され畳の上に上がってしまった。ネコ捕獲される…これマズイ展開かも?



こちらも小紋の反物が1万円、附け下げが35000円と気合が入っている。激安だけど小紋はいっぱいあるからいらないやと思っていたところに、若手のにーさんが登場。特別な場所に展示されていた附け下げを持って来た。あ゛ー、この淡い色…大好きなんだよね(><)ヤバヤバ。しかもものすごくお上品な京金彩の絵が…作家物だそうな。正札には58万円とある。でもこんなの買えるわけ無いっす!と思ったら、これにも35000円だって?! ホントカヨ?
「これ大好きなんですけど、まだ誰も羽織っていただいてないんです。感じを見るだけでもいかがですか?」
と促されて、ことわれないにゃんこはされるがままになってしまった。反物なのにちゃんと形を作って着せてしまうテクニックはスゴイ!このにーさん、若いけどただ者じゃない。淡く甘いグリーンに京金彩細工の花々、白い可憐な帯がピッタリだ。でも御仕立てを入れると、けっこうな額になっちゃうのよね。ビーちゃん買っちゃってから、激烈ビンボー生活だし(TT)でもでも、これ似合い過ぎる。ちゃんとした着物あんまり持ってないしなぁ、最近リサイクル屋さんばっかだったしなぁ。エイヤッ!と思い切ってしまった。それにしても、お見立てが上手すぎる。にーさんが差し出した名刺を見てなるほどと納得した。この方、社長の御曹司の若旦那だったのだ。さすがだよ。



このお店、紬の反物もたくさん揃っていた。
「紬似合わないんですよね。旅館の仲居さんみたいになっちゃって…しかもイヂメられるクラスの」
とお話をしていたら、若旦那とねーさんがそんなことは無いですと力説し、いろんな紬を見せて下さった。白い牛首紬や黒い大島を当ててみると、確かに今までの紬のイメージと違って素敵だ。しかも黒い大島の中には、ゴマちゃん柄もあってメッチャ可愛い♪(でも反物で20万円だけど) こんなのもあるんだ…と、紬の面白さがチョビッとわかった。でも、買えないけどね(0^; 来月にはすべてのスペースを大島紬にするフェアもあるらしい。というわけで、ノベルティのクマさんもらいに行ったのがビーちゃん購入に繋がってしまったように、今回もスルスルと着物を仕立てることになってしまった。自ら罠にはまったが、ほんとに気に入っちゃったんだから仕方ない。さて、8月末のお支払いまで、懐の算段をしなければ…。

PS)帰ってからネットでこの友禅作家さんを検索してみたら…すんごい人だった(××) 数々の有名力士の化粧廻しまで手がけてるよ…これも何かのご縁かも?これ勝負着物だわ。

バリュープラザ・上尾愛宕店→http://www.supervalue.jp/newstore_01.html
自由が丘「まるやま」→http://www.kimonoyasan.co.jp/
金彩友禅作家・和田光正氏→http://www.wada-mitsumasa.com/top/index.html



空海さまに導かれ…5

2006-07-09 13:18:42 | 神社・お寺の話
電車を乗り継いで着いたのは「西ノ京」。雨の中薬師寺に向かうと、お写経道場の玄関で僧侶の小林澤應さまがお出迎えして下さった。この方も天川さんとご縁があり、2ヶ月ほど前に都内であったオフィスTEN主催の講演にご登場している(→http://moon.ap.teacup.com/applet/nyanko/20060426/archive)まずは応接室で薬師寺の塔ゆかりのお干菓子とお抹茶をいただく。んっ?澤應さまのお声が…と思ったら、風邪をひいて今日は点滴をしてきたほどだという。そんなつらい中で、お話をして下さることに頭が下がる。まずはお写経をして心を静め、その後自らご案内してくれるらしい。丁子を口に含み、お写経に入る。約1時間あまりで、般若心経が書きあがった。静かに薬師如来さまに手を合わせ、ひとり道場を後にする。実はこの日、にゃんこはここから1時間あまりかかるお寺の宿坊に泊まることになっていたので、どうしても澤應さまのご案内を聴く時間が無くなってしまったのだ…残念!でもきっと、今回はそういう流れなのだろうと気持ちを入れ替えて、近鉄電車を乗り継いで信貴山に向かう。



ここからは、ツアーから離れたひとり旅。何とか約束の17時までに「信貴山・千手院」の宿坊に着くことができた。案内されたお部屋は、築100年以上の本館にある「虎の間」。ここ信貴山の守り神は虎。実は一番このお部屋に泊まりたかったんだよね(^^v
「この虎の襖絵があるお部屋が、ここでは一番なんですよ。どうぞごゆっくりして下さい」
と、清らかな尼僧さまがお世話をして下さる。翌日からは年に一度の大祭になるためバタバタするそうだが、今日の一般人の泊り客はにゃんこひとり、同じ並びのお部屋には大祭でお勤めをする僧侶ご夫妻が泊まっているのみだ。汗を流してからお食事の方がいいでしょう?とすすめられてお風呂に行くと、何かいい香りが…♪ ここは温泉ではないものの、身を清めるのに使う丁子が湯舟の中にドップリ浮いている「丁子湯」になっていた。ああ、なんて気持ちいいんだろう☆こんな贅沢なお風呂、他では絶対に入れないもんね。



お食事は食堂でいただくはずだったのだが、ひとりでは落ち着かないでしょうというお心遣いで、お部屋にお膳を運んで下さった。ああ、ありがたや。緑のお庭を眺めながら、感謝して味わう。生麩の田楽、香り高いゴマ豆腐、薄味の炊き合わせetc…どれも綺麗な味がするものばかりだ。宿坊っていいにゃ~♪ 
「夜の境内も、灯籠に灯りが灯って綺麗ですよ」
と教えられて、食後のお散歩に出かける。誰もいないシーンとした山を、心地いい風が吹き抜けていく。高台にある本堂まで登り詰めると、はるか眼下に灯りの灯り始めた奈良の町が広がった。すごいところまで来ちゃったなぁ~。



静かにお参りをして宿に戻ったのは20時前。もう一度お風呂をいただき、本などを読んで22時には就寝体勢に入る。何せ明日は5時半にはきちんと身支度をして、本堂でのお朝事に連れて行ってもらう予定!真言宗の本山であるここ信貴山にも、もちろん空海さまの足跡がある。やはり今回の旅は、空海さまがご案内して下さっているんだなぁと思いつつ、虎の襖の前で心地よい眠りに落ちていった。(つづく)

薬師寺→http://www.nara-yakushiji.com/
信貴山・千手院→http://www.senjuin.net/