翌朝は6時半に起床。気になるお天気は…叩きつけるようなドシャ降り(TT)ブルーな気持ちを直すべく、貸切露天の「櫻乃湯」に浸かる。しかし、この降りはいったい…。朝食も部屋に運ばれ、洋食を選んだ私たちは焼き立ての美味しいパンとポットサービスのコーヒーに舌鼓。あ~、美味しかった♪と、ふと窓の外を見ると
「ええぇぇぇぇぇぇ~、雨やんでるよぉぉぉぉぉ!!!」
昨日、若旦那が
「明日は曇りだから、着物散歩にはちょうどいいでしょう」
と言っていたのだがほんとに当たるとは思ってもいなかった(^^; そしてお嬢仲居さんの作ってくれたてるてる坊主も、すごい力を発揮してくれたのだろう。うれちいなぁ。このお宿、平日にもかかわらずほぼ満室だった。きっとこういう心のこもった対応が、来る人の心をつかんでいるんだね。
さっそくふたりで夏物の単衣に半幅帯という簡単な着付けをしてチェックアウト。今年に入って着付けを習い始めたあやっちちゃんは、黒の半襟に龍がワンポイントの黒の半幅帯をキリリと締めてカッコイイ。着物は示し合わせたわけでもないのに、ふたりとも淡いピンク系でお揃いみたいだ。お宿のスタッフの皆さんが出てきてくれ、口々にいいですねぇと言って下さる。着物って着てるだけで褒められる…なんかお得かも?レトロモダンなロビーで美味しいコーヒーをいただいて、いざ四万温泉着物散歩の開始である。気が早っていて、お宿の皆さんやイケメン若旦那と記念撮影するの忘れちゃったよ(><)うう、失敗じゃ!
気を取り直し「ゆるり旅」の案内図を握り締め、まずは柏屋さんから歩いて行ける「湯元四萬館」のギャラリーへ。ここでは大好きな四万温泉のポスターを手がけたRisさんの原画が見られる。動物と植物を一緒の画面に入れるRisさんの絵は、見る者の心をほっこりとさせてくれる和み系だ。唐辛子の上をひらりと舞うモモンガの絵が素晴らしく可愛くて、
「こんな帯が欲しいね。ちょうどお太鼓のところにモモンガちゃんがくるような感じ」
と、着物フリークは勝手な想像をして楽しむのだ(^^ヾ 次のお宿に向かって歩いていると、背後から
「良かったですね晴れて。ゆっくり楽しんで行って下さい」
という声が。柏屋のイケメン若旦那がサイクリング車でお出かけだった。う~ん、かっちょいい!切り絵の展示に惹かれて「四万やまぐち館」へ。巨大温泉ホテルは昼間の時間帯は踏み入れにくいものだがこころよく招き入れて下さり、緑が綺麗なロビーで美味しいお茶までご馳走になってしまった。仲居さんたちも着物姿のにゃんこたちを見て、
「いいですね~、若いのにめずらしいわねぇ~」
と声をかけて下さる。う~ん、今までおっきな温泉ホテルには興味無かったけど、このフレンドリーな対応には感心させられた。さすが人気のお宿だと納得!さらに上流に歩いていると見覚えがあるお姿が…。以前お世話になった「ゆずりは荘」の副支配人さんとバッタリ!
「おお、来てたんだ。四万は今のこの緑の季節が一番いいんだよ。今月来て大正解!」
と太鼓判を押して下さる。途中、酒屋さんの前にある湧き水など1杯(^^ 次にお邪魔した「鐘壽館」さんでも、女将さんが上毛カルタのパロディーの絵の解説をしてくれて楽しいひとときを過ごすことができた。さて、そろそろお昼の時間よね。(つづく)
四万ゆるり旅→
http://www.shimaonsen.com/planyururi2006.stm
柏屋旅館→
http://www.kashiwaya.org/
湯元四萬館→
http://www7.wind.ne.jp/shimakan/
四万やまぐち館→
http://www.yamaguchikan.co.jp/
鐘壽館→
http://www.naf.co.jp/shojukan/