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護摩・法話・写経の日2

2006-06-04 19:37:59 | 神社・お寺の話
毎月第一土曜日は、薬師寺の人気僧侶大谷徹奘氏による「法句経」のお話が聴ける。優しいお顔の薬師如来さまにお経をあげ、100名以上の聴衆を前に大谷氏はテンポよく話し始めた。修学旅行での記憶がある方もいると思うが、薬師寺の僧侶の方はエネルギッシュにかつわかりやすく語る。檀家を持たないお寺ゆえか、そうやって人々の心に教えの種を蒔いて存在し続けてきたのだろう。その語り口にグイグイと引き込まれ、時間の経つのも忘れるほどだった。心に沁みることも多々あったが、その中で特に強く残ったのが、
「人生は自分の置き位置が肝心」と「日本人は『熱心さ』を忘れてしまっている」
というお話だった。流されがちな日常を見直すためにも、こういう機会を持つことはいいんじゃないかな?と思いながら聴いていた。

大谷氏には数多くの著書がある。この日は、今年の春にインドに行ってきた時の「巡禮」という本が出来上がってきたばかりだった。インドの写真とともに、大谷氏の心が綴られている美しい本だ。大谷氏は署名をして『人生は旅』というひとことを添えて下さった。ガンジス川の昇る朝日の荘厳さ、そしてタイからの巡礼者とともに写る大谷氏の姿が印象的だ…。

法話の終わった後、初めて般若心経の写経をした。薬師如来さまに見守られながら小一時間。他にも多くの人が机に向かっている。書きあがったものを見ると、最初の方より後半の部分に乱れがあるのがわかった。集中力が落ちてるのね…。この写経勧進は白鳳伽藍の復興に役立てられ、書きあがったものは薬師寺に未来永劫に納められる。すでに七百万巻が集まっているという。歴史の中に自らの筆が残るということは、何となくワクワクするものだ(^^ 故高田好胤氏の穏やかな書に見送られて、薬師寺東京別院を後にした。

実はこの後、代官山のアロマサロンでマッサージを受けようと目論んでいたのだが、お写経をしてなんだかスッキリしてしまった。そそくさと家に帰り、お風呂場と自室のお掃除をして過ごした。身の回りも心の中も、スッキリとしていることが望ましいもんね☆(おしまい)

薬師寺・東京別院→http://www.yakushiji.or.jp/index2.html
大谷徹奘氏HP→http://www.tetsujo.net/
巡禮(おおたにてつじょう著)→
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/021c97d8.d938ea6a/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/4052080/