日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1262)「トートロジー(P&Q→P)」とは。

2023-02-12 13:08:55 | 論理

(01)
(ⅰ)
1  (1)  P& Q    A
1  (2)  P       1&E
1  (3) ~Q∨P     2∨I
1  (4) ~P∨~Q∨P  3∨I
1  (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
 6 (6)(~P∨~Q)   A
 6 (7)~(P& Q)   6ド・モルガンの法則
 6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
  9(9)        P A
  9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1  (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1  (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅱ)
1  (1) P&~Q     A
1  (2)   ~Q     1&E
1  (3) ~Q∨P     2∨I
1  (4) ~P∨~Q∨P  3∨I
1  (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
 6 (6)(~P∨~Q)   A
 6 (7)~(P& Q)   6ド・モルガンの法則
 6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
  9(9)        P A
  9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1  (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1  (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅲ)
1  (1) ~P& Q    A
1  (2) ~P       1&E
1  (3) ~P∨~Q    2∨I
1  (4) ~P∨~Q∨P  3∨I
1  (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
 6 (6)(~P∨~Q)   A
 6 (7)~(P& Q)   6ド・モルガンの法則
 6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
  9(9)        P A
  9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1  (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1  (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅳ)
1  (1) ~P&~Q    A
1  (2)    ~Q    1&E
1  (3) ~P∨~Q    2∨I
1  (4) ~P∨~Q∨P  3∨I
1  (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
 6 (6)(~P∨~Q)   A
 6 (7)~(P& Q)   6ド・モルガンの法則
 6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
  9(9)        P A
  9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1  (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1  (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ) P& Q├ P&Q→P
(ⅱ) P&~Q├ P&Q→P
(ⅲ)~P& Q├ P&Q→P
(ⅳ) P&~Q├ P&Q→P
従って、
(02)により、
(03)
例 P&Q→P はトートロジー的である。従って、補題により、つぎの4つの連式のすべて導出可能である。
(ⅰ) P, Q├ P&Q→P
(ⅱ) P,~Q├ P&Q→P
(ⅲ)~P, Q├ P&Q→P
(ⅳ) P,~Q├ P&Q→P
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、112頁)
然るに、
(04)
    (1) P∨~P  排中律
    (2) Q∨~Q  排中律
3   (3) P     A
 4  (4)   ~P  A
  5 (5) Q     A
   6(6)   ~Q  A
3 5 (7) P&Q   35&I
3 5 (8) P&Q→P 7定理導入
 45 (9)~P&Q   45&I
 45 (ア) P&Q→P 9定理導入
  5 (イ) P&Q→P 1384ア∨E
3  6(ウ) P&~Q  36&I
3  6(エ) P&Q→P ウ定理導入
 4 6(オ)~P&~Q  46&I
 4 6(カ) P&Q→P オ定理導入
   6(キ) P&Q→P 13エ4カ∨E
    (ク) P&Q→P 25イ6キ∨E
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、113頁改)
従って、
(01)~(04)により、
(05)
P=Aは日本人である。
Q=Aは、男性である。
として、
P&Q→P=「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「恒真命題(トートロジー)」は、
(ⅰ)Aさんは日本人の男性である(太郎である)。
(ⅱ)Aさんは日本人の女性である(花子である)。
(ⅲ)Aさんは米国人の男性である(トムである)。
(ⅱ)Aさんは米国人の女性である(エマである)。
としても、「真」である。
然るに、
(06)
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「真(本当)」であることは、「誰もが、納得できる」。
然るに、
(07)
トートロジー(英語:tautology, ギリシャ語:ταυτολογία, 語源はギリシャ語で「同じ」を意味するταυτοから)とは、ある事柄を述べるのに、同義語[1]または類語[2]または同語[3]を反復させる修辞技法のこと。同義語反復、類語反復、同語反復等と訳される。関連した概念に冗語があり、しばしば同じ意味で使われることもある。また、撞着語法はトートロジーの反対の技法である。(ウィキペディア)。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「恒真(トートロジー)」であるといふことは、
(ⅰ)Aさんは日本人の男性である(太郎である)。
(ⅱ)Aさんは日本人の女性である(花子である)。
(ⅲ)Aさんは米国人の男性である(トムである)。
(ⅱ)Aさんは米国人の女性である(エマである)。
であったとしても、
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「真(本当)」である。
といふ「意味」である。
といふことを「知ってゐる人」は、あるいは、「多くはゐない」。