パンタ交換

青編成の廃車回送に向けてパンタグラフの交換の話題が出ていますが、こんな映像があったことを思い出しました。


△PS24交換直後のモハ201-1

1986年に大月行が定期運転されるようになり分割編成の多くがPS24にパンタグラフを交換しましたが、その時点ではまだトップナンバーを含む何本かの分割編成はPS21のまま残り高尾以西運用には就くことが出来ませんでした。中央線には電化の際にSL時代の規格のトンネルをほぼそのまま使っているところがあり、そのためパンタグラフの折りたたみ高さの限界から通常のパンタグラフは使用できず、折りたたみ高さの低い特殊なパンタグラフを使うか、屋根を低く削るなどの対策が必要だったからです。

その後、分割編成は全て仕様が統一されPS24に交換されたのですが、それを示す◆マークは、写真を見ての通り後付けのペンキ塗りのため垂れてしまっていました。

よく、「切り抜き文字」に対して「ペンキ書き」という表現を目にしますが、大昔はペンキ屋さんが書いていたのかもしれませんが、今ではオーカルと呼ばれる転写シールを使用しています、ですので、こんな風に垂れることは通常ではありません。ちなみにオーカルで検索してみたら東京特殊印刷工業株式会社が見つかりました。「1967年当社開発のオーカルが日本国有鉄道JRS13099-5B-15A転写表記文字として登録」とありました、ずいぶん長い歴史があるようです。

さて、青編成の話しに戻りますが、自力回送のためにはオリジナルのPS21では高尾以西への運転は不可能ですから、PS24かPS35Cへの換装が必要となり、その際にはまたペンキで◆マークが書き足されるかもしれません。最後の最後廃車回送のための改造ですが、どんな結末が待っているのか、気になるところです。PS35Cで、<マークだったりして・・・(笑)。
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