【いよいよ201系と・・・】
海浜幕張で03Yから降りる。向かい側のホームには始発の205系が停まっている。ツインタワーをバックに2本並んだ205系を撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/48/53577d85879004cb0469c8eb5d4b35e5.jpg)
2面4線の構造で外側が本線。案内表示を見る限り折り返し電車は下りホームの内側を武蔵野線、いま205系が停まっている上りの内側が京葉線の折り返しホームのようだ。10分後には83Yがやってくるので、それまでにどうにかしなければ。東京方の見通しはあまり良くなく、10両全体は画面には収まりそうもない。とりあえずシーサスクロッシングを渡るシーンを撮ることに。待つこと10分、予想通り83Yはシーサスを渡って向かい側のホームにやってきた。K2編成だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b5/f259992341cc4d88719d60bf40543399.jpg)
この編成が今日の夕方の通勤快速になる列車である。20分ほどの折り返し時間があるのでじっくり下り方に歩きながら観察することに。中間車も撮影したくなりモハ201-224の写真を撮影。すると、上り本線にも201系がやってきたのであわてて下り先端まで行って2本の201系を撮影する。唯一の初期型編成の71番編成だった。この編成はTc、Tc'-23を含む編成で、これは現ムコ30編成と組替えられたもの。分割編成ではあるが貫通扱いの70番代の編成番号がつけられており、いろいろ観察したいところだがホームの反対側に停まっているのでどうしようもなく見送る。
【試作車との再会・・・】
一段落して出庫準備中の201系追跡の計画を練り始める。しかし、時刻表を見てもなかなか出庫電車がなく絞り込めない。そうこうしているうち、後続の63A快速蘇我行がやってきた。なんと試作車組み込みの72番編成だった。出庫電車の件は後回しにしてまずはこれに乗って蘇我でTcM'c901の撮影をすることにした。せっかく乗るのだから4号車のクモハに乗車する。稲毛海岸まではなかなかの乗車率で、カメラを体のあちこちにさげたまま身動きできない。乗務員室仕切りに接近することができずしばらく我慢。稲毛海岸ではほとんどが下車してしまいガラガラになった。早速仕切りに張り付いてVTRで運転台を撮影。運転台の映像+モーター音の組合せはここでしか撮れないのでしばらく流しっ放しで撮影した。向かいのTcの前面は西船橋表示で止まっており、こちらの表示幕部分には幕ははずしてある旨の紙が貼ってあった。機器収納の扉があいたままで、加速減速するとばたばたしながら開いたり閉まったりしていた。防護無線もなく先頭には出られない中間運転台となってしまった。中間に押し込められてしまった一番の原因はATS-Pの装備がないということで、クモハに装置を装備するスペースがなかったためと聞く。もし試作もクモハではなくクハだったらPを装備してまだ先頭にたっていただろうか。でも、中央線時代にクモハが先頭に立っていた時代を堪能できたのだから、これも致し方ないのかも知れない。
【あっというまの19分・・・】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/57/504ea48987d092a00982675f21d70630.jpg)
蘇我には15:51着、折り返しまで19分あるのでかなりゆっくりと撮影ができる。まずは反対側のホームへ向かうが外房線からの113系がすぐに入ってきてしまい2分ほど待機する。発車後さっそく各車の写真を撮影しながら進む。その後今度はVTRを回したまま床下や台車を中心に撮影しながら戻ることにする。あらためてじっくり眺めると車体のすそは波打っており、101系末期の頃を思い出す。VTRだと見えるもの全て撮影ができるので、昔のようにちょっとした部品を撮るべきか迷う必要は無くなった。発車前に69Yが反対側に入り(これも201系54編成)、2本並べて撮影。さらに255系もその向こう側にやってきて記念撮影。発車時の加速音を収めようと東京方先頭部まで来たが、気が付いたらもう発車ベルが鳴っている。セットする間がないので写真撮影だけになってしまった。よくよく考えたら車検票の検査年月の確認や自重の調査もすっかり忘れており、いろいろとやり残しの多い19分だったことに気づいた。
【再び潮見へ・・・】
時計はもう16時をまわった。蘇我での運転間隔はかなりあり、次の発車まで15分もある。そろそろ上ることを考え、せっかく201系が止まっているのでひとまずこれで折り返すことにした。千葉みなと付近では船の姿がかなり大きく見え、201系に乗っていることを忘れてしまうような車窓だった。そのまましばらく上り、ケヨ電の脇を通過すると、さっきの試作編成はもう出庫してしまっていた。もう、出庫しそうな201系もいないので新習志野での撮影も取りやめを決定。つぎつぎと次回の宿題が増えていく。そして、舞浜で問題の試作編成とすれ違う、64Yだった。葛西臨海公園では武蔵野線の通過待ちで時間があり、その瞬間を撮影しようと準備する。東京方先頭車にはもう夕日があたりはじめ、前面のガラスには大観覧車のシルエットが見事に映し出された。よりシルエットのきれいな位置をさぐり武蔵野線の通過を待つ。201系の前面が画面の半分以上を占めており、通過線の様子はほとんど見えないが、しばらくすると架線が揺れ始め103系らしき走行音も聞こえてきた。やや201系の車内が暗くなったような感じがしたらオレンジ色の103系が突然顔を出した、一瞬の出来事。武蔵野線にも201系がいたらなぁ・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/cf/525be74c1e0a24a52a39eae7e01031a6.jpg)
新木場では先行して東京に向かった試作車編成の折り返しを再び撮影するため降車して待つ。わずか1分の間ではあったが今度はVTRのセットが間に合った。そして夕日を浴びて試作車編成が鉄橋を渡ってやってきた。あと何年この姿が見られるだろうか。
【いよいよ・・・】
再び潮見へ。着いた時はまだ十分に明るかったが、ホームタウンわかしおがやってくる頃には街灯が点き始めた。君津行きの205系快速が通過していったのでここまでの時間を逆算し、東京18:17発の成東・勝浦行きは18:24頃通過と見積もる。そしてついに18:24、上りホームから今日撮り逃し続けている73編成が発車。しかし、83Yはなかなかやってこない。205系より少し時間がかかるのか、18:25になりやっと姿を現した。2カットシャッターを切る。マリンドリームを思わせる赤い通勤快速表示で、前4両が成東行、後ろ6両が勝浦行。なので、後追いでも1カット撮影、こちらはタイミングが合わなかったのでおそらくピンボケ間違いない。いつか、成東や勝浦まで追っかけてみたいと思いながら本日の撮影は終了した。
【お帰りは・・・】
タイミングよく東京行がやってきたのでこれに乗ることに。ヤテから転属してきた「なんちゃって205系」だった。ブレーキ改造がされていないためそう呼ばれているらしい。東京では今日逃がし続けているM'c902にやっと追いついた。反対ホームにいるのですぐに階段を登った。ホームに急いで降りたがもぬけのからだった。またまた逃げられた、3回目。気を取り直して元のホームに戻ると、71番編成が停まっており、急いで分割部へ向かう。T'c7+Tc23の分割面は、自動電連はなくジャンパ連結で、両車ともATSはB型のみ、T'c7は当初S型も装備していたはずだが撤去されてしまったようだ。
地底奥深くから一気に中央線の高架ホームへ、ちょうどライナーのグリーンは満席というアナウンスが流れていた。同じ183でも本家の房総特急からはグリーンは撤退し、なんだか変な感じである。特急グリーン料金が高すぎるということを物語っているようにも思われる。私は201系のシートはふかふかなのでこれで十分とばかりに、国分寺までの約1時間をうつらうつらと過ごしたのであった。
おしまい!