シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

聖大土曜日(聖大スボタ)

2006-04-22 20:00:00 | 正教会及び宗教全般
「大斎の意味」本日にて終了。

この日にはハリストスの葬りと、主の黄泉降りが記憶される。
聖大土曜日の午前から午後早くにかけて、晩課に続いて聖大ワシリイの聖体礼儀が行われる。
元来この祈祷は遅く始められた。すなわち夕方に始まり、復活大祭の朝へと続いた。しかし、今は、時間がずらされている。
現在聖大土曜日の朝に行われている祈祷は、洗礼機密が復活大祭の夜に執行されていた時代を反映して洗礼的性格を強く持っている。
晩課の祈祷文のテーマは、三つの関連した主題「過ぎ越し」「復活」「洗礼による入会」である。
旧約聖書の十五箇所の読み(洗礼を受ける前の啓蒙者に授ける最終段階の学びのため)がある。
第三、五、六、十の読みは直接的、あるいは象徴的に「過ぎ越し」に関連し、第四、七、八、十二、十五は「復活」と関連し、四、六、十四、十五は、象徴的に「洗礼」に関連している。加えて聖大土曜日の奉事の洗礼的性格は、聖三の歌の代わりに歌われる聖歌「ハリストスによって洗を受けし者…」、また、指定された使徒経の読み(ロマ6:3-11)にも表れている。使徒経の後にくる聖歌「神や、起きて…」をもって、主の復活の祭は、すでに始まっている。
 聖大土曜日の夕方、使徒行伝が読まれている明かりを落とした聖堂の中へ人々がだんだん集まってくる。やがて夜半課が唱えられる。
午前0時が迫った時、聖堂の中の明かりが全部消される。
全員は、司祭が、復活したハリストスの光をかたどる火のついたロウソクを持って、至聖所から出てくる瞬間を静かに待つ。
そうして、熱気と切望のうちに三歌斎経の時期が終わる。
救世主は、我々に言う、「しかり、私はすぐに来る」(黙示録22:20)。
そして、我々は復活したハリストスを受け入れる用意がすでにととのった心に言う、
「アミン、主イイススよ、来りませ!」。

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