新年おめでとうございます。
2024年元旦
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年頭雑感
見よう見まねでブログなるものを開設してから、まもなく20年近くになる。
世界史上、初めて「危機の世紀」として認識された17世紀ヨーロッパに生きた画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールに関する心覚えを記し始めてから、今日まで「危機の時代」と「美術」という一見するとほとんど関連のない概念を柱として頭の片隅に意識しつつ、心に浮かぶ多様なトピックスをメモとして、記してきた。
筆者と面識のない読者の方々には、何のことか分かり難い「変なブログ」と受け取られたことは疑いない。しかし、加齢と共に記憶力が低下してきた筆者には、脈絡もなく浮かんでくる記憶の断片を記しておくことは意外な効用があった。これまでお付き合いいただいた皆様には厚く御礼申し上げたい。
最近、気になる言葉は、「文化戦争」Culture Wars という概念だ。国家や民族間の紛争ではなく、個人や集団が自らとは異なる考え、思想を持つ相手と対決する状況を意味するようだ。この概念がいつ頃生まれ、確立されたかについては議論もあるようだが、最近ではアメリカの政治、社会の分裂、分断などを語る次元ばかりでなく、イスラエル、ハマス、パレスティナをめぐるガザ戦争*にまで援用されている。この問題にはいずれ触れることになるだろう。
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“The culture war over the Gaza War” The Economist, 0ctober 30, 2023
戦争のない良い年が訪れることを願いつつ。
このたびの日本海沿岸の震災で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。