裸のヤコブ

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【あ】Iyahkieの夏 ’08 (第4回 男鹿和雄展の巻)

2008年08月22日 | ある日の戯言


 Iyahkieの夏 ’08 第4回目は時系列を無視していますが、6月24日にここで告知し、先日見に行った男鹿和雄さんの展覧会について書かせていただきます。


 びっくりします。
 なまらいいです。
 最高です。


 さすが、世界に誇るジブリ作品の絵職人。アニメというと語弊があるくらいの芸術作品。昔、絵本の原画展を見に行ったときにも感じた「こんなにも繊細で、こんなにも丁寧な作品なんだ」「原画じゃないと、ここまで見えないよな」「手抜いてないしょや。全部全力!」といったのと同じ感想を持ったわけです。

 使われている画材は、紙と水彩がほとんどで、それに鉛筆が加わったりペンが加わったりする程度です。(筆は平筆となんとかという筆の2種類だったと記憶していますが定かではありません)

ああそれなのに
あの奥行き感。
あの雪の手触り。
あの空の懐かしさ。
あの木々の居心地の良さ。

風を感じることができます。
太陽の位置がわかります。
雲が動きます。

絵を見て雲が動いて見えたのはこれで2人目。
一人目はNYCのメトロポリタン美術館でみた、
本物のビンセント・バン・ゴッホの作品。
それ以来です。



 作品の中にはセル絵の具を使った(セル画がのっかった)ものがあったりして、アニメの仕組みがちょびっとわかります。それから最近話題のポニョの原画ではパステルも使われていましたが、どこでどういう風に使っていたのか、素人目にはまったくわかりませんでした。

 侍ジャイアンツがか描かれたのが1973年。そしてトトロは20年前の1988年。時代を超えたすばらしさを持った原画ばかり、いや、そういった作品しかありませんでした。音楽の世界を顧みたときに、35年前の日本人の作品で今聴いても新鮮さも感動も失わせずに人に伝わるものがあるでしょうか。もっと最近、10年前の歌でそんな作品があるでしょうか。
 音楽業界は文化として、アニメ業界に追いついていないのかもしれません。あくまでも文化としてですが。


 今回、残念ながら私は「紅の豚」「平成狸合戦ぽんぽこ」はまったく見ておらず、「猫の恩返し」「おもいひでぽろぽろ」はなんとなくTVでかかっていたものを見るくらいしかしていなかったため、それがどんな場面で使われた作品なのかわからず、せっかくの魅力が半減してしまった感があったため、これから見に行かれる方はぜひ予習として下の案内図に名前のある作品はじっくり見てから出かけられた方が良いかと思います。(裏を返すと、知っている作品の原画は「ああ!」という感動と共に作品のすばらしさが飛び込んでくるため、魅力倍増ということになります。)



 展覧会は9月15日(月・祝)までです。入場が5時までで閉館が5時半ですが、30分できちんと見ることはできませんので、最低でも4時には入館することをお勧めします。

 最後に、中ではトトロが寝ていますので静かにご観覧ください。先日の携帯電話が鳴って(しかも着歌!)、それに出て、しゃべりながら走って入り口方面に走っていったおばちゃん風の女性のようなマナー違反をしないでいただきたい!ぜひともお願いしたいところです。





感謝の言葉

 大方の予想通り、例のFM North WaveのCollege Redio Japanのチャートから「平和な朝を」がいなくなりました!皆さん今まで応援ありがとうございました。思い返すと6月26日から1ヵ月半の間、皆さんの応援のおかげでラジオというメディアで自分の曲を流してもらえるという、今までに経験したことがない音楽活動(?)をさせていただき、たいへん感謝しております。今後は今までの経験を生かし、再びライブ中心の活動になっていければなぁと考えています。(ただいま営業中、そしてこれからも・・・。歌わせてくれるお店などがございましたら、下記メールアドレスまでよろしくお願いします。)

 相変わらずCDはいろいろと販売しておりますので、そちらも引き続きよろしくお願いします。ライブにもぜひぜひ遊びに来てくださいね、今はまだ決まっていませんが。