Iyahkieの夏‘08の第２回目。今回は娘が入手したブライス・ベルの話から。このテの話をブログに書いていると「そういう人」と思われてしまう恐れがあるのであまり詳しくは書かないつもりなのですが、元来説教臭い説明好きの、考え方の何分の１かは確実にラスタが入っている私なものですから、ついつい深いところまで書いてしまって「ヲ○ク」と思われてしまうかもしれません。ですからはじめに書いておきます。
私はレゲエ、特にルーツに関しては○タクかもしれませんが、それ以外についてはそういった趣味趣向はいっさいありませんので、美少女フィギア好きや人形フェチの方々は共感を持たれないようよろしくお願いいたします。
で、ブライスの話。もともとは1972年にアメリカで発売された頭がやけに大きい、30cm強のお人形さんで、それを復活させたネオ・ブライス（あまりかわいくない）に対し、CWCとタカラが共同開発したジャパン・オリジナル・ミニ・ドールがプチ・ブライスという名称で根強い人気を誇っているお人形さんなのであります（私から見てもきれいな顔をしています）。我が家にもプチ・ブライスが12～13人いますが、うち半数は嫁が気に入って購入／あるいは私がプレゼントしてキッチンに飾られているもの、残りが娘の着替え遊びのおもちゃとして、そして一人が嫁から私へのプレゼントだったもの（写真参照：見てもらえばわかりますがレゲエ色のある人形ということで買ってくれたのでした）。
キッチンのブライス達
レゲエチックな”カリビアン・ジュエル”、ぶれていてすみません。
そんな我が家でも人気のあったプチ・ブライス。それがもっとお手軽に着替えができないくらい小さく、飾っておくだけのものとして海洋堂という会社が作り始めたのが今回の話題の中心である「ブライス・ベル」なのです。このブライス・ベル、過去に２シリーズ出ており、1シリーズ６人の計１２人＋限定生産品1名が正規版としてこの世の中に存在していることになっています。1シリーズ目が2005年、2シリーズ目が翌2006年にリリースされているのですが、どちらも中身が見えない、購入しても誰が出てくるかわからない仕組みの箱入りとなっており、大人買いをしない限り同じ人形が当たる可能性を秘めた商品でした。子供用のおもちゃを大人買いするほど裕福でも馬鹿親でもない我が家はどうしたかというと、中身を見せつつ売ってくれている親切なおもちゃ屋さんで1シリーズ目をすべて手に入れたのでした。この1シリーズ目は海洋堂による作品で、今でもよく見かけるほどのリリース数があり比較的簡単に手に入れることができる代物でした。手に入れた６人をお風呂に持っていき、ごっこ遊びをする当時2歳の娘は、それはそれはかわいい姿だったことは言うまでもありません。そして翌年、なぜかしら生産元がSUBARUDOUというところに変わってリリースされた２シリーズ目。運良く３人は中身を見せてくれるお店で発見することができたのですが、生産数が少なかったせいなのでしょうか、それ以来箱で販売しているところさえ見ることができずにいました。それから2年。娘は手に入れていない３人のうちの２人のことをずっと欲しいと言い続けていたのです。今５歳ですから２年間も。なぜか「あの太鼓を持っている人はいらないから」と全員集めることを拒否しながら。
これがブライス・ベル。こちらもぶれていてごめんなさい。
ぼこぼこ落とすせいか、接着剤で止めていた足が折れまくり。
私はトイストーリーの職人ばりに、ドリルで穴をあけて別素材を差し込んで直しています。
そしてこの夏、フェリーで有名な町のあたりにある「お宝倉庫」的お店で、ついに２シリーズ目を発見（しかも全員）してしまったのです。人形の前にはちょっと高めのプライスカードが。もう出会えないかもしれない。そんな強い思いがわれわれ夫婦の共通の思いだったのでしょう、即行でガラスケースをあけてもらい、既に家にあるものと太鼓を持っている人以外の2体を購入することにしたのです。大喜びする娘（と嫁）。娘ときたら店の中をまさに踊りまくりながら「おばあちゃんの家に着いたらこうやって遊ぶんだ～」などと浮かれモード全開。「他にも商品を見たいので、レジで預かっていただけますか？」の要求も当たり前だが即O.K.
そして私が古着コーナーで試着をしていると、あきらかに娘の声とわかる泣き声、しかも半端じゃない大きな声が・・・。はきかけのズボンを脱ぎ捨て、フィッティングルームから飛び出すと、そこには不機嫌そうな嫁とこれ以上ないくらい泣いている娘の姿があったのです。
私「どうしたの？」
嫁「あのブライス買えないんだって。」
私「え、なんで？」
嫁「なんかね、６人セットでの売り物で、あのプライスカードが間違ってたんだって。」
私「は？ ありえないしょ。ちょっと言ってくるわ。」
正直書きましょう。私、こういうときなまら（とても）言います。言葉は丁寧ですけど、強気でがんがんいきます。こちらのミスならしょうがないですけど、そうじゃないときは鬼のようです。それが女性店員だろうが・・・だって娘の2年分の思いがやっと遂げられるはずだったのですから。
私「買えないってどういうことですか？」
店員「え？ ああ、あれは申し訳ないんですけどセットでしか販売していないものですから。」
私「そんなことどこに書いてあったんですか。見えるところにありました？」
店員「違う商品のかげに隠れてしまっていたんですけど・・・」
私「だってあの商品の前にプライスカードがあったでしょう。」
店員「それは違う商品のものをそこにおいてしまってですね・・・」
私「あなたじゃ話にならないですね。偉い人出してください。直接交渉します。」
多分その女性店員が消えていった奥では「すごい形相の髪の毛爆発した人が、クレームに来てますよ、マネージャー。実はこっちのミスなんですけど・・・」ってな話をしていたのでしょう。待つこと数分。ちょっと偉いだろう、多分フロアの責任者の男性がやってきたのです。怒りを鎮めつつ事情を説明し、責任の所在は店側にあること、いったん購入をO.K.したこと、プライスカードを含めミスは我が家ではなく店側であること、プライスカードの値段（本当の値段を６で割るよりも数百円高かった）でいいこと、今の娘の心の傷も考慮してほしいとの旨を伝え、誠意ある対応を望んでいると言うとその男性店員はもう心に決めていたであろう一言を口にしたのです。
「わかりました。バラでお売りいたします。」
拍子抜けするほどすんなりとバラ売りを認めてくれたのです。そんなやり取りがあったために8月2日のブログでは自分のことを「ヤ○ザ」と評したのでした。まぁ、正直自分でも強引だなぁと思いながら交渉していましたからね。「娘のためだからってチンピラまがいのクレームを付けるのもどうかなぁ」と思いながら。
そうやって手に入れたのがTOPの写真のブライス・ベルです。（青いのがマーマレードハート、赤ずきんちゃんがバターケーキアフタヌーン）
駐車場から出た車内で「やっぱり太鼓の子（キューティーマーチ）もいた方がいいかもね」と言い出す娘に、「もうあそこでは買えないからね！」と心の中で叫びつつハンドルを握る善良な父親の姿がそこにはあったのでした。
IyahkieのNEWS（1）
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IyahkieのNEWS（2）
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