タイトルにもあるように、24日（日）に行われた、札幌におけるJ-Reggae（ジャパレゲ）の祭典「SAPPORO RAGGAE FESTA "EXPLOSION"」に遊びにいってきました。場所はつい最近も行った気がする芸術の森。
はじめは行くつもりはなかったのですが、トラックで歌うようになった私への「絶対勉強になるって。見た方がいいよ。」という妻の言葉に促され遊びにいったのでした。とは言っても嫌々ではなく、けっこう楽しみにしていました。なぜなら「Pushim」「RYO the SKYWALKER」の両名と、バックバンドを務める「HOME GROWN」を生で体験してみたかったからです。
会場へは車で送ってもらったのですが、これがまた大渋滞。会場へはシャトルバスが出るので車で来ないようにという但し書きがあったにもかかわらず！おそらくこのイベントに加え、日曜日ということで例の「男鹿和雄展」を家族で見に行こう的な車も重なったのかと思いますが・・・そういう家族の方々には大変申し訳ないイベントでしたね。
14：00開演に１時間弱遅れて到着。おそらくオープニング・アクトであろう北海道のアマチュア（？）の方々がしゃべくり倒しておりました。最初はアマチュアが会場を暖めるのを知っているのか、もしくは渋滞のせいかはわかりませんが、会場を見渡すとまた芝生がずいぶん見えるくらいの客の入り。上手方向のゴミ箱のあたりが比較的スカスカだったので、そこにアウトドア椅子をで～んと広げて鑑賞開始。徐々にお客さんが増えていき、バンドが入ってのアーティスト１人目：H-MANの演奏の頃にはかなりの人が入っておりました。いやぁ、ジャマイカのパーティーと同じで、みんなおしゃれして来るんですねぇ。男の子はダンスホールスタイルというか、ダボダボ系でハーフパンツで、ハイカットのスニーカーで、頭にはタオル。HIPHOPと区別がつきません。女の子は露出度の高い服装の人もいれば、ボヘミアンな人も居て、あの寒さじゃなかったらもっと過激だったんでしょうねぇ・・・。（野外のイベントには似つかわしくないほど気温が低かったんです。夕方過ぎの私は「サーマル→軍シャツ→軍ジャンバー→毛布みたいなポンチョ。アウトドア用のズボンにビーン・ブーツみたいなダナーのブーツ。で、毛がふさふさした帽子。」という超重ね着スタイル。）確実に言えることは、5000人だか6000人だかいた観客の中で、私のようなオールドファッション（ルーツスタイル）の人は皆無でした。さぞ浮いて・・・いや、沈んでいたことでしょう。
で、周りのタオル振り回し状態とは対照的に、H-MANと次の人の演奏で寝てしまうという、なんとも贅沢な睡眠時間を取っていたら聞き慣れた声が聞こえてきたのです。そう、Pushimです。嫁の嫁入りCDの中にもあったためにジャパレゲの中でも比較的聴いていた方なのですが、当時はレゲエ以外の音楽も奏でており、レゲエシンガーという認識ではなかったのですが、今回の姿はまさにレゲエの歌姫でした。上手！日が沈みかかっていく中での全編歌ものできたのも好印象。それよりも何よりも、騒ぎにきているだろうステージ前のお客さんが、一瞬Pushimの歌から離れかけたのを再び「ぐいっ」とたぐり寄せた彼女の力量に驚かされました。私の今までを振り返ると、比べ物にならないほどの少数のお客さんでさえ、離れていくのをたぐり寄せることに成功したことがありません。さすがです。あれがプロフェッショナルなのですね。
Pushimさん
明るいときの様子
暗くなって盛り上がっている様子
で、Fire Ballってなまら人気があることを知ったり、Mighty Crownのサウンドにやられて（これまたサスガ！ でも初対面の人に「お前」呼ばわりはいただけません。←これが日本人っぽいのでしょうね。）、WAYNE WONDERは”意外と”と言ったら失礼ですが、良くて、やっぱりジャマイカンで、そのジャイマイカンのサウンドを支えるHOME GROWNもすげえジャマイカの音がしてました。すごいびっくりです。日本人のバックでやるのとは違うバンドのような印象を受けました。それだけWAYNE WONDERのリズムがめちゃくちゃタッていたということでしょう。ホレスのバックをやったときにリハで彼が歌い始めた瞬間バンドのサウンドが変わったことを思い出しました。
んでもってRYO the SKYWALKERです。すごいです。貫禄が違います。オーラが違います。CDよりもビシバシ来ます。降ってきた雨なんか気にならないほど取り付かれました。自分が影響を受けてしゃべくり倒すようになるとは思えませんが、あのリズム感、あのボキャブラリー、惚れました。憧れました。日本語でもあれだけできるという見本ですね。
RYO the SKYWALKER さん
トリのPAPA B はRYO the SKYWALKERで燃え尽きてしまったのか残念ながらちょっとひいてしまって（私の責任なんですが）、大声のレスポンスとゆれにゆれまくるタオルの中、２曲終わったところで早めに会場を出てしまったのでした。
私にとっての生J-Reggae＆日本での大きなパーティ初体験でしたが、なんと言いますか、色々な意味で勉強になりました。あんな会場で歌えるようになりたいと思ってしまいましたし・・・。
ただ、ジャンル分けするのもなんですが、あの中で全編ルーツでって考えると、ちょっと怖くなりました。お客さんも騒いで楽しめるあの雰囲気に対抗できる”何か”がないとだめだなぁ、と。80年代からジャマイカでもルーツが下火になったのはそういうことなのでしょうかねぇ。そして最近になって本場でも盛り返してきている本当の理由を知りたい今日この頃なのでした。
追記：珍しくアフター・パーティーなんぞに行ってみましたが、踊れないほどの人ごみで、しかもダンスホールでガンフィンガーばかりになってしまったところですごすごと退散したのでした。ん～、もっと積極的に人とかかわるべきだなぁと反省です。まぁ、行っただけ進歩していますが。
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