最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

新しいインプラントのコンセプト‘All-on-4’ を知っていますか?

2005-09-13 14:11:31 | Weblog
はじめまして! 小川勝久です。東京天王洲アイル(品川)の歯科医です。患者さんにはもちろん、歯科医の先生たちとっても、海外の最新情報や話題満載の情報源にしたいと思います!
では、今日の話題から!


ポルトガルのリスボンに‘クリニカ マロ’と呼ばれる歯科医院(口腔機能再建をはじめ骨移植、等の外科から審美治療に至るリハビリテーションセンター)があります。ビジネスビルの8階~11階までを占めるその面積は1200坪!年間6000本のインプラント治療!スタッフ200名!月に20,000本のセラミック!月に7000件もの患者がヨーロッパ全土から訪れると言うのです。

これを聴いた日本の歯科に先生はおそらく‘絶句’ですよ。この‘クリニカ マロ’のPauo Malo 先生(42歳)にはいろいろな意味で逢いたくなってしまいました。アフリカに生まれ、難民(亡命)として両親とポルトガルに移民し、物理学を専攻した後にりすボン大学にて歯科医の学位を所得して開業し、今に至っているのです。他にワイナリーも持っていて。そう!!他にスペイン(マドリード)、フランス(パリ、マルセイユ)、米国(ニュージャージー)、ロシア(ワルシャワ)等にも関連した歯科医院を経営し、その医院へは自家用ジェットですって!

そして、このPaulo Malo 先生は、新しいコンセプトの治療方法を考案し、多くの無歯顎患者さん(歯をすべて失ってしまった人や多数歯欠損の人)に大きな大きな夢と希望を与えているのです。
この新しいコンセプトは‘All-on-4 ’と呼ばれるもので、4本のインプラントだけで片顎の全ての歯(12歯分)を支え、審美的にも満足させるシステムなのです。そして、この方法のもう一つの良いことは、大きな骨の移植が避けられる事なのです。
従来は、上あごの無歯顎(総入れ歯)では、上顎洞といわれる空洞があるため、骨の移植を行ないインプラント治療を行なわざるを得ませんでした。が、この‘All-on-4 ’では、犬歯部分の骨の豊富な位置を利用し、インプラント埋入に傾斜埋入法という方法を応用する為に、上顎洞や骨吸収の大きな部位を避ける事が出来るのです。

そして、この理論には、物理学的応力解析や診断にも裏打ちされた理論的根拠もあり、欧米の専門医の中では大変評価されています。

ここまで、聴いたら、皆さんも、僕に「ぜひ、行って来てください!」って言うでしょ。ですから、行って来ます。
日本でもきっと、この治療方法に恩恵を受ける患者さんはきっといるはずです。そして、Pauro Maro先生から、言葉に言い表せない何か(治療方法とかは勿論ですが、、、)を学んで帰ってきます。

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