誘拐

★誘拐☆　　三上　博史　　西島　秀俊

　会社の人事部に所属し、リストラを勧告せねばならぬ立場の秋月（三上）。
秋月が娘の友人の父でもあり、自身の先輩でもある社員をリストラ。
そしてその家族は無理心中を図る。
その原因が自分の父にあると知った秋月の娘は投身自殺する。
すべてを失った秋月は自暴自棄になる。
そして己も自殺を図ろうとした刹那、一本の電話がなる。
　今、日本は韓国との友好条約締結のため、韓国大統領来日に向け、厳戒態勢が敷かれていた。
その矢先、総理大臣佐山の孫娘が誘拐される。
その要求は条約の破棄と３０億円の現金。
誘拐事件の専属となった特殊捜査班の星野（西島）は、少ない人員での捜査を余儀なくされる。
身代金の受け渡し方法は、３億円ずつ、同車種の赤い車１０台に分乗させ、
成田空港へ向かえ、というもの。
時は韓国大統領来日予定日。
その警備に加え、誘拐担当者たちは、赤い車に張り付く。
そうしてがら空きとなった都心に孫娘は無傷のまま保護される。
身代金の受け取りはなく、条約締結前のことで星野は犯人の目的を図りかねる。
が、その後、佐山総理が爆弾発言をする。
星野はそこで犯人の意図を知るが・・・

原作はドラマ化前に読んでいて、あー面白い話だなあ、と思っていたら、メディア化。
そりゃあもちろん見るでしょう。（まあ、実際に放送されたのは夏で、今頃観てますが・・・）
原作を損なうことなく完成されたドラマですね。
作者の五十嵐さんはいろんなジャンルを書かれる方で、
私はミステリー以外は読んだことはないですが、
ミステリーはなかなかに面白いですね。