先日の新聞の見出しを見てギョッとしたけれど、まあ、常識と言えば常識でしょうか。
それは、安部前総理が自らの国会答弁を巡る疑惑に、国会の場で国民の疑問に“誠実”に対応するという記者インタビューへの答え。
28年に亘って、自身が政治の場に関わる中で痛感した最大のものは、「権力の魔性」は気付かないうちに誰にでも忍び寄ってくるものだということ。
一国を率いる身でありながら国会という神聖な場で平気で嘘をつき、明るみに出たら開き直って誠実に対応しますなんて、普通はあり得ないように思いますが、口は如何様にも便利に働くものかもしれません。
それって、完全に「権力の魔性」に蝕まれた姿なんじゃありませんか?
今日の新聞の一面には、元大臣と就任したばかりの身近な市長が辞任するとの報道。
誰だって、もちろん安部さんもですが、政治の場を志すとき清新な志を持っていたはず。
僕は、自分が偉いと思ったときは議員を辞める時と思っていましたが、「朱に交われば・・・」、偉くもないのに偉くなった気分、いつの間にか権力の魔性に蝕まれている自分があったように思います。
自分が!と驚きを感じたものでした。
政治に関わらせていただくというのは、自信に巣食う権力の魔性と対峙し、それを乗り越える修行の場を与えていただいたということかもしれません。
その場は、誰にでも与えられるものではない、千載一遇の場を与えられたことに感謝できてこそ、市民に奉仕できる立場になれたということかもしれません。
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