スジカミナリハムシ[Altica latericosta]
今年に入ってやっと、野外で甲虫を見かけた。
5㎜くらいで青い金属光沢に包まれたハムシ。
本種は上翅側縁が隆起しているのが特徴である。
主に秋口と春先に河畔林で見られる。
今週の前半は、道内各地で連日最高気温が10℃以上を記録し、
札幌にいたっては117年ぶりの暖かさという事だった
2月までの寒さとあの大雪はいったいなんだったのだろうか…。
札幌の街にあれ程あった雪は、今はスッカリ消えてしまった。
この急激な温度変化は非常に気持ちが悪い。
桜が咲き出しても不思議ではない暖かい気温が続いたが、
昨日今日は平地でも雪が降り、少し季節が後退りした感じになった。
この様に三寒四温を繰り返している頃、河川敷を歩るくと時折青く光る木を目にすることがる。
(ここから先、虫嫌いの方は見ない方が良いでしょう…。)
これは全部、スジカミナリハムシ。
つい先日、道南地方を歩いていると、自分の視野にこの様な木が数本現われ、非常に驚いた。
近寄ってみると…
う゛~…
単体だと綺麗な甲虫なのだが、これ程の大集団は初めて目撃した。
甲虫大好きな者であっても、絶対に引くだろう。
噂には聞いていたが、本当に凄い光景であった。
アリマキかカメムシの一種でもここまでのは見たことがありません。
ある種のアリのようですね。
アリの様にせわしなく動くのではなく、ほぼ同じ場所で皆でモゾモゾしているだけだったのです。
広角レンズがあればもっと凄い光景を撮れたのですが…。残念です。
本土以南亜種はスジが無く、北海道産を見て初めてスジカミナリの「スジ」の由来を知りました。この属は日本では13種が分かっていますが、まだ新種が出そうですね。
現在、このAltica属を調べていますが、一部を除いて♀を確実に同定できる人は日本にまだいません。
コメントありがとうございます。
もしかして九州の佐々木さんでしょうか?
スジカミナリハムシは北海道と本州以南では別種のように見えますね。
ハムシの同定は難しいですが、北海道においては近年も新記録のハムシが相次いでますので、今後も注目したいと思います。
九州のこの名前のものにはスジらしいものが見えず、
御ブログの写真をみて、さらにスジがあるということで、当地下北半島のものもスジ有りのスジカミナリハムシではと思われました。拙ブログ、北のフィールドノートに記事あります。青森は本州ですが、スジ有りでしょうか。