キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

秋の主役

2006年09月06日 | バッタ目
秋の主役といえば、何といっても鳴く虫である。
北海道の草原でこれらが鳴き始めるということは、夏の終わりを意味する。



ハネナガキリギリス[Gampsocleis ussuriensis]★(特)
枯れ草と緑の草がほど良く混じった草原で「ギー・チョン、ギー・チョン」と鳴いている。
声は良く聞こえるが、捕まえるのは非常に困難。近づくとすぐに草むらにすぐに潜ってしまう。
当然、写真に収めるのは非常に難しい。今回は片脚のない個体が居たので容易に近づけた。
北海道特産種。



エゾエンマコオロギ[Teleogryllus yezoemma]★
北海道にはもう一種エンマコオロギ[T.emma]も生息する。
違いは眉の様に見える白い模様の長さ。小さい方がエゾエンマだ。
鳴き声は「リィー、コロコロ・・・」
枯れ草の中や、ゴミの下、地面の割れ目などに生息している。
面白いことに和名と学名の種小名が同じである。



カンタン[Oecanthus longicauda]★
草原の普通種であるが、鳴き声はとても美しい。「ルルルルルルルル・・・」
真似してもキタキツネは来ませんよ



秋の森を歩くと、セミの抜け殻が良く目立つようになっていた。



エゾハルゼミ[Terpnosia nigricosta]★
「ミョーキン、ミョーキン、ミョーケケケケケ・・・」と6月から7月まで賑やかに鳴いていたのが思い出される。
あの頃はうるさかったなぁ。
しかし、エゾハルゼミの初鳴きは本格的な採集シーズン到来の号令のようなもの。
今となっては懐かしい・・・。




エゾゼミ[Tibicen japonicus]★★
珍しく土つきの脱け殻である。
「ギーーー」とつい最近までよく鳴いていた。
場所によってはまだ生き残っているだろう。


セミの脱け殻というのは、何か訴えかける力がある。
と、思うのは自分だけ?




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