![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/73/be6d75bdd44184eec86bcc700e41263e.jpg)
カラフトオニヒラタシデムシ[Thanatophilus lapponicus]★★★(特)
北アメリカ、シベリア、サハリン、グリーンランド、ヨーロッパと北半球に広く分布するも、国内では北海道だけに見られる体長10~14㎜の小さなシデムシ。
特徴は後頭部と前胸背に黄灰色の毛がある点と、上翅間室に隆起列が見られる点である。
国内のThanatophilus属は3種類。
ヒメヒラタシデムシ[T. sinuatus]、オニヒラタシデムシ[T. rugosus]、そして本種である。
北海道では3種類とも確認されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/21/be177d7bc3f922bdb835c4ea79cd8c77.jpg)
本個体は砂浜のゴミの下と海鳥の死骸から得られた。(H18.8.30 道南某所)
国外では内陸部でも確認されていることから、開放的な環境(海浜、河川敷など)を好むようである。個体数は国外でも稀のようだ。因みに、同時に得られた昆虫はハマベハサミムシ、ハマベオオハネカクシ、ホネゴミムシダマシ、カラカネハマベエンマムシなどであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/f3/496f10b936dd58bfef0da54ea533690d.jpg)
本種においては大きく図示された図鑑類が見当たらなかった。
ネット上で「カラフトオニヒラタシデムシ」を検索しても国内のサイトで紹介されているものはなかった。
辛うじて「Thanatophilus lapponicus」で検索すると、複数の国外のサイトに行き着き、標本写真を見ることができる。
今後、生態を撮らなければいけないキキリである。
※今後、フィールドに出る機会も減ることから、このような企画を考えました。北海道特産昆虫を世に知らしめるべく、また自分の勉強の為、余力がある時に随時更新していきたいと思います。
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