9月の第4週某日
日高方面の仕事の帰りにオサムシトラップを仕掛けました。
対象はアイヌキンオサの亜種、コルベキンとヒダカキン。
アイヌキンオサムシの個体数ピークは、山地に生息するものでは盛夏の頃、低地に生息するものは春と晩夏の消長パターンである。
まだ、ほんの少しでも活動している事を信じ、コルベキン用に約200個、ヒダカキン用に約30個を設置したのであった。
3週間後・・・
10月の第2週目の某日
まずはコルベキンのトラップ回収。
コルベキンは他の地域にはない独特の色彩で有名だ。鞘翅が濃紺になる個体が出現し、大型である。個人的には未採集もの。
現場に着くまでの道のりは、期待と緊張で非常にドキドキした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ad/45f76687657d47f9fa6fc4c9e66a289d.jpg)
コルベキンの主な生息地の環境はカシワ林。林床の笹は薄く、トラップは比較的仕掛けやすい場所である。
9月下旬からこれまでの気温は、概ね高めの推移しており、10月でも20度を越す日もあったくらいだ。まだまだ越冬はしていないだろう(多分・・・)
「いざ回収!」っと気合を入れてみたものの、トラップの上には分厚く落ち葉のフタがしてあった。10月は落葉の時期。虫が活動しているか否か以前の問題で、自分にとっては計算外の事であった。
それでも、少しの希望を持って、トラップの上の落ち葉をめくっていく。
センチコガネとシデムシ類が少数、良くて、クロナガオサとセダカオサが落ちている程度・・・。
半数くらい回収した頃であろうか?
なかば諦め掛けていた時、一筋のヒカリがトラップの底から見えたのであった!。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/41/080bb20d95d050a4ff4ff862b3da4e8d.jpg)
ピカーッ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
うひょ~!遂に自己初コルベをゲットした。
ウルウル、感動。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/86/461532f134f79ba5631f3e8bb6781da8.jpg)
再び、ピカーッ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
「よっしゃ~!」誰もいない林内に響く声!
このトラップの中に落ちているキラキラを眺めるがとても好き![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
まさしくオサムシは歩く宝石。
この後、更に4回の「ピカーッ!」を体験。
お寒い季節だというのに、感動で気持ちは暖かくなってきた。
それでは採集結果をご覧下さい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yaho.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/69/8f89b5b14f6cf11f0526055a0a00936a.jpg)
コルベキンオサムシ[Procrustes kolbei kolbei]★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/bb/c5c4c7292e28bdf6def01efcc593eea2.jpg)
上記個体の斜め写真(コルベ1号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c2/a3f8406d9014e739bab9b6dfe7db06b4.jpg)
(コルベ2号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/76/c525fda221ad4f55dff1a917e7922595.jpg)
(コルベ3号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2b/dfe3957ffa7febe9f8d71298f01296c8.jpg)
(コルベ4号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/e7/6fabc3ea7abf65e947c9e7fe9cfac88d.jpg)
(コルベ5号)
コルベ6号はボロボロなので、割愛させていただきます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3c/04647526f463bf10d792cdc142e48b54.jpg)
気を良くして、ヒダカキンのトラップ設置場所へ向かった。
こちらは沿岸から少し内陸に入り、標高は100m位の低山地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/a7/b243cd44cafd47687ec2ef68ab5541fc.jpg)
環境的にはミズナラ、ハルニレ、シラカンバなどの普通の広葉樹林である。
林床は笹が繁っていてトラップの設置はしづらかった。
トラップ数も少ないので全く期待していなかったのだが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/cd/cd05db1c5bfcdfcc2aebfedc603316ec.jpg)
ヒダカキンオサムシ[Procrustes kolbei hidakamontanus]★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/4c/cdb3e6704d45af10b2d3deb42e931171.jpg)
ピカーッ!
と1個体ゲットです。
コルベと違って青味は無く、トラップに落ちている時は黄緑っぽく見えるのである。
こんな感じで今回は、時期外れでしたが、まずまずの結果が得られたのである![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/good.gif)
既に10月も半ば。峠では雪の便りも聞こえてきた。
採集対象となる虫は数少ないが、山に入ればヒグマに遭遇する機会は多い。
現地でもクマの鳴き声を聞いたり、牧場内を走る子グマを見たりと、今年は多いなぁという印象だ。
全国的にクマの事故も増えているようなので、皆さんも十分お気をつけ下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/9e/3279ac33e1ca78f470e62233794d323f.jpg)
(ヒグマの古い爪痕です)
日高方面の仕事の帰りにオサムシトラップを仕掛けました。
対象はアイヌキンオサの亜種、コルベキンとヒダカキン。
アイヌキンオサムシの個体数ピークは、山地に生息するものでは盛夏の頃、低地に生息するものは春と晩夏の消長パターンである。
まだ、ほんの少しでも活動している事を信じ、コルベキン用に約200個、ヒダカキン用に約30個を設置したのであった。
3週間後・・・
10月の第2週目の某日
まずはコルベキンのトラップ回収。
コルベキンは他の地域にはない独特の色彩で有名だ。鞘翅が濃紺になる個体が出現し、大型である。個人的には未採集もの。
現場に着くまでの道のりは、期待と緊張で非常にドキドキした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ad/45f76687657d47f9fa6fc4c9e66a289d.jpg)
コルベキンの主な生息地の環境はカシワ林。林床の笹は薄く、トラップは比較的仕掛けやすい場所である。
9月下旬からこれまでの気温は、概ね高めの推移しており、10月でも20度を越す日もあったくらいだ。まだまだ越冬はしていないだろう(多分・・・)
「いざ回収!」っと気合を入れてみたものの、トラップの上には分厚く落ち葉のフタがしてあった。10月は落葉の時期。虫が活動しているか否か以前の問題で、自分にとっては計算外の事であった。
それでも、少しの希望を持って、トラップの上の落ち葉をめくっていく。
センチコガネとシデムシ類が少数、良くて、クロナガオサとセダカオサが落ちている程度・・・。
半数くらい回収した頃であろうか?
なかば諦め掛けていた時、一筋のヒカリがトラップの底から見えたのであった!。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/41/080bb20d95d050a4ff4ff862b3da4e8d.jpg)
ピカーッ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
うひょ~!遂に自己初コルベをゲットした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/86/461532f134f79ba5631f3e8bb6781da8.jpg)
再び、ピカーッ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
「よっしゃ~!」誰もいない林内に響く声!
このトラップの中に落ちているキラキラを眺めるがとても好き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
まさしくオサムシは歩く宝石。
この後、更に4回の「ピカーッ!」を体験。
お寒い季節だというのに、感動で気持ちは暖かくなってきた。
それでは採集結果をご覧下さい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yaho.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/69/8f89b5b14f6cf11f0526055a0a00936a.jpg)
コルベキンオサムシ[Procrustes kolbei kolbei]★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/bb/c5c4c7292e28bdf6def01efcc593eea2.jpg)
上記個体の斜め写真(コルベ1号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c2/a3f8406d9014e739bab9b6dfe7db06b4.jpg)
(コルベ2号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/76/c525fda221ad4f55dff1a917e7922595.jpg)
(コルベ3号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2b/dfe3957ffa7febe9f8d71298f01296c8.jpg)
(コルベ4号)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/e7/6fabc3ea7abf65e947c9e7fe9cfac88d.jpg)
(コルベ5号)
コルベ6号はボロボロなので、割愛させていただきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3c/04647526f463bf10d792cdc142e48b54.jpg)
気を良くして、ヒダカキンのトラップ設置場所へ向かった。
こちらは沿岸から少し内陸に入り、標高は100m位の低山地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/a7/b243cd44cafd47687ec2ef68ab5541fc.jpg)
環境的にはミズナラ、ハルニレ、シラカンバなどの普通の広葉樹林である。
林床は笹が繁っていてトラップの設置はしづらかった。
トラップ数も少ないので全く期待していなかったのだが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/cd/cd05db1c5bfcdfcc2aebfedc603316ec.jpg)
ヒダカキンオサムシ[Procrustes kolbei hidakamontanus]★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/4c/cdb3e6704d45af10b2d3deb42e931171.jpg)
ピカーッ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
コルベと違って青味は無く、トラップに落ちている時は黄緑っぽく見えるのである。
こんな感じで今回は、時期外れでしたが、まずまずの結果が得られたのである
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/good.gif)
既に10月も半ば。峠では雪の便りも聞こえてきた。
採集対象となる虫は数少ないが、山に入ればヒグマに遭遇する機会は多い。
現地でもクマの鳴き声を聞いたり、牧場内を走る子グマを見たりと、今年は多いなぁという印象だ。
全国的にクマの事故も増えているようなので、皆さんも十分お気をつけ下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/9e/3279ac33e1ca78f470e62233794d323f.jpg)
(ヒグマの古い爪痕です)