キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

探そう!ほっかいどうの虫

2006年08月07日 | その他
普段から、お世話になっている堀繁久さんの本が出ました。



タイトルは「探そう!ほっかいどうの虫」(堀繁久/北海道新聞社)
税込み¥1,575


昆虫採集に必要な道具、採集のコツ、各種トラップ方法、小学生高学年でも読めるように専門用語の解説や難しい漢字にはフリガナを振ってある。
とにかく、全ページフルカラーで写真が豊富。そしてこの価格が嬉しい。
私も少し写真協力しています

大人も十二分に楽しめる内容だ。
北海道のオサムシ図鑑、特にオオルリオサとアイヌキンオサの地域変異が一目瞭然。
ネキを取り上げたページも珍種採集のコツも個人的に大変役に立つ。
子供と一緒に夏休みは北海道旅行と考えている方は、一読すると結果が変わるかも。

ムシキングやクワカブ飼育から一歩抜け出し、昆虫採集をこれから始めようとする少年達に是非読んでもらいたい本である。

ついにでた北海道の昆虫採集本!

オススメです





エオア探しの旅

2006年08月07日 | 採集記・撮影記
土曜日はネキ山に行って、見事にボーズ!

日曜日は虫屋の夢のまた夢、エゾアオタマムシ[Eurythyrea eoa](通称エオア)探しの旅に出た。
(参考HP:日本のタマムシ



今年の「月刊むし」2月号にロシアにおけるエオア生態の一部が紹介されている。
記事を見た方は、その美しさに目を奪われたはずだ。
個人的には数年前から暑い時期になるとドロノキに注目していたが、飛翔姿も目撃した事はない。
今回は北海道の内陸部、上川と空知でエオアを探してみた。



国道沿いから、河原や中州が広そうな箇所を見つけ、付近に寄ってみる。
そして、その環境が周辺の山地も含め良好な樹林環境であれば河原を歩く。
河原や中州にドロノキの倒木、流木があれば、そこで飛来を待つ。
こんな感じで、頑張ってみた。

そんでもって、最初に見つけたポイントがこれ。


中州と河岸には大きなドロノキが混じる。中州の河畔林の中にはドロノキの立枯れや衰弱木もある。
流木の一部もドロノキっぽい。一応、8mのタマムシネットを立ててみる。
2時間以上待ってみたが、結果無し。


次に、見つけたポイントがこれ。



写真には写っていないが、雑草の影に相当数の流木が溜まっている。
大き目のドロノキやヤナギの流木も結構ある。
ここでも1時間半。虚しくもドロノキの流木と樹冠を眺めるだけで終わった


さすが30年以上記録が途絶えているだけある。そう簡単に見つかる種ではない。
地道な努力と相当引きが強くないと採集できそうもない。そう直感した。

それにしても、真夏日の中、ウエーダーで河川を踏査。
500mくらい歩くと脱水症状になり、頭がボーっとしてくる。
とても過酷な旅であった。



その後は撮影に終始。
今日は写真の貼り付けだけで勘弁して下さいませ。



エグリヒメカゲロウ[Drepanopteryx palaenoides]★★



オニヤンマ[Anotogaster sieboldii]★



ミヤマクワガタ[Lucanus maculifemoratus]★



ミンミンゼミ[Oncotympana maculaicollis]★★★



カタジロゴマフカミキリ[Mesosa hirsuta hirsuta]★★



ハセガワトラカミキリ[Teratoclytus plavilshikovi]★★★



仲良しゼフ



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