キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

長旅から戻って来ました

2008年04月15日 | 採集記・撮影記
久々の更新。
日曜日の遅くに札幌に戻ってきました。



鳥取には10日の夕方まで滞在し、その日の遅くに広島まで移動しました。
広島も初めての土地。11日は県内を観光。
まるで修学旅行です





この日は北海道の初夏を思わせる陽気で、とても気持ちの良い天気でした。




神社といえばおみくじ。今年の虫運を占ってみました。
「≪勝負事≫ 六分負け、四分勝ち」
あまり良くないようです…




お昼は広島駅周辺のお好み焼きの有名店で昼食。
広島風は初めて食べましたが、かなり美味しかったです!



午後は歴史のお勉強。海外の人々も多かったです。
核兵器が世界から無くなる様、切に願います。



この日の夕方、博多に移動しました。



12日は僕をカミキリの世界に案内してくれた九州在住のTさんと初対面。
そして某山に採集へ。
ターゲットはカミキリならぬルリクワでしたが



市街地では満開の桜も標高1000m近くではまだ蕾。
それでも寒くもなく暑くもなく、採集しやすい天気でした。


ポイントまで案内して頂き、まずはルリクワ採集のコツを聞く。
教えて頂いた通りに良さげな立ち枯れを見つけ、ファーストタッチした材をファーストアタックすると・・・






いきなり!
なんとポイント到着1分以内の出来事。しかも自己初のルリが黒紫のメス。
同じ材の中からはノーマル色のメスも3頭追加できました。





あっと言う間に4♀ゲットしたので、「今日はイケル!」と思ったのですが・・・




現実は厳しいようで、次々見つかる産卵マークの数の割には全く成虫が出てこない。
そして幼虫も思ったほど出てこない。
ミナミコルリやニセコルリも採れるとの事でしたが、時間だけが過ぎていく。


暫くしてTさんの声が林内をこだましました。
「オスがでた~!」





駆け寄って見ると、オレンジ色の脚が鮮やかな大型のオスでした。

その後、ヤル気が戻ってきた僕もポツポツと追加。
他にはマダラクワガタ、オニクワ、ハナムグリの幼虫も追加しました。


この経験を生かし、幻の北のルリクワを見つけてみたい
いつの日か「キタノルリクワ」とか「アイヌルリクワ」なんて名前が世に出てきたら北海道産かもね



最後に現地でお世話になったTさんに感謝申し上げます。


ぷらっと散策

2008年04月09日 | 採集記・撮影記


北海道で見るエゾヤマザクラと違って、ソメイヨシノは集落の雰囲気に溶け込んでいて、
これぞ日本の春!って感じがします。
こっちの人には当たり前の風景なんだろうけど、北海道にはない風景です。







夕方、少しばかり時間ができたので虫を探してみました。




ヨコヅナサシガメ幼虫

これ、北海道にいないカメムシです。初めて見ました。




マルカメムシ

これも北海道にいないです。




ハッカハムシ

これは北海道にもいるのですが少ないです。
成虫越冬するんですねぇ。




イモリ

北海道の感覚でエゾサンショウウオが居そうな場所を覗いたら沢山いました。


植生もタケ林、スギ林、ヒノキ林、それにツバキがあちこちで咲いていたりと、
住んでいる場所と全く違う環境にいるのは凄く新鮮な気分です。
逆に北海道的なササ原、シラカバ、ヤナギ林、カラマツ植林などは見当たりません。



さて、明日はお好み焼きで有名な街まで移動します。
その後、別の街に移動して採集もしてきたいと思います。
次回更新は来週になります









寒露

2007年10月12日 | 採集記・撮影記
一年を二十四の季節に分けると、今は『寒露』という時期にあたる。
Wikipediaによると、寒露についてこの様な解説がしてある。

「10月8日頃で、露が冷気によって凍りそうになり、雁などの冬鳥が渡ってきて、
菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止む。」

まさに今の北海道を表している。
そして、今晩は札幌でも雪が降るかもしれない。
つい一ヶ月前は真夏日だったというのに・・・。

そんな今週の北海道を何枚か撮ってみました。




早朝、お仕事で札幌より北の方へ移動中、マガンの群れが上空を通過。
10~20羽の家族群が複数集まり、百数十羽の大群が南へ飛翔。
この時期ならではの光景だ。




霜まではいかないが、花についた付いた露が冷たそう。




昨日、巣に戻れなかったのだろうか?
セイヨウオオマルハナバチのワーカーが、花にぶら下っていたままであった。




落ち葉の上のコバネイナゴも鳴く事を忘れ、黙って寒さに耐えている。




水面では冬の使者が羽を休めていた。




寒気が入ってきたせいで、せっかく陽が照っても長くは続かない。
雨が振ったり止んだり。虹が出たり消えたりを繰り返す。




気温10℃を超えた辺りで、ハナアブの仲間が動き出した。




さてさて、雪が降ってしまうと撮影&採集活動がおっくうになってしまいますが、
あと1、2回はターゲットを絞ってフィールドに出てみたいと思っています。


久しぶりのマイフィールド(晩秋編)2

2007年10月08日 | 採集記・撮影記

キバラヘリカメムシ[Plinachtus bicoloripes]★★★

北海道の南西部に分布する、やや少ない種。
生体時の腹部の色は鮮やかな黄色だ。



キイロセマルケシキスイ[Cychramus dorsalis]★★

ケシキスイの仲間の中では大きい方だが、それでも本長は5㎜程度。
つぶらな瞳が可愛い。



アカバマルタマキノコムシ[Sphaeroliodes rufescens]★★

この種は前種よりも小さく約4㎜。
材周りで多数確認できた。触るとダンゴムシの様に丸くなる。



アシナガトビハムシの仲間[Longitarsus sp.]★★

ヨモギトビハムシかとも思ったが、体長は3.5㎜。
大き目なのでオオアシナガトビハムシかも知れない。



今まで、主役が居ない時期の土場周りなど見に行こうなどと思ったことも無かったが、
小さくとも面白い虫たちが多かった。
ただ、ピンボケ連発で撮り逃がした種類も多い・・・











久しぶりのマイフィールド(晩秋編)

2007年10月07日 | 採集記・撮影記
今晩から雨の予報。
この前線が過ぎれば、より寒くなるでしょう。
ということで、まだ気温が高いうちに秋の一般種を観察しに行ってきました。



約2ヶ月ぶりのマイフィールド。


一番多かったのが・・・



ルリテントウダマシ[Endomychus gorhami gorhami]★★


次に多かったのが・・・


カオジロヒゲナガゾウムシ[Sphinctotropis laxus]★


まだ頑張っていたのが・・・



カタシロゴマフカミキリ[Mesosa hirsuta hirsuta]★



コアオハナムグリ[Oxycetonia jucunda]★

でした。

これらの続きはまた明日・・・