ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

モンゴヌイ・ワイタンギ行:この地で恋に落ちて

2016-08-26 | 旅行
モンゴヌイ滞在はここをなくしては語れない
と言っていたココとは

今回宿泊したオールドオークのことです


1861年に建てられた築155年のホテル
(※裏庭に代々の看板がたくさん飾ってありました)

当初はモンゴヌイ・ホテルという名前だったそうですが
最初からホテルとして建てられました。


こんな白黒写真のベランダのない時代



ベランダがあって今の外見に似ているけれどまだ白黒の時代を経て



カラー写真の時代に入り

一時は肉屋やレストラン、みやげ屋や民家だった時代もあるそう。


2000年代に入りアメリカ人の女性実業家がこの地で恋に落ちます。
恋のお相手はキウイの男性、もうひとつはこのホテルでした。


彼女はすっかり寂れていたここを買い取り、2009年から改築開始。
それまで建物は本当に傾いていたそうです。

(※今でもこんな建物もあるぐらいだし・・・・笑)


ホテルは杭打ちから徹底的にやり直され

このトーテムポールは改築まで150年間使われていた
NZ原生のトタラの杭で作ったもの


基礎工事が終了した後は内装工事に取り掛かり

モダンクラッシックなブティックホテルに造りかえられました。
オーナーの「新たに100年の命の息吹を吹き込む想い」が
ひしひしと伝わってくるようです。


この細い階段
「よく自治体の許可が出たなー(笑)」
自治体との丁々発止で苦労した身ならではの妙な感動ポイント

ホント狭いですが、上り下りには十分。


2階部分はスイートルーム



さぞやベランダからの眺めがステキなんでしょう。



目の前は海ですから



NZらしい木目の美しさが光ります。



ここは1階のスイート

ドアが開いていたので写真を撮らせてもらいました


このホテルの素晴らしさは一から徹底的に改築しただけあり

全館を貫くセンスに妥協や不調和が全くないこと


個人的体験とはいえ、昨年ザ・デュークでこれと真反対の体験をし

ファーノースで新たな定宿を探していたところだったので
オールドオークを知ったのには運命を感じました(笑)


町としても私たちには観光地化しすぎたラッセルよりも
人々の生活がしっかり根付いているモンゴヌイの方が遥かに好みで
これから毎年行くことになるでしょう


本当にレイアウトからインテリアまでセンスに統一感があり

古い物と新しい物が共通のセンスで見事に共存しています。


特に色彩感覚と木目との相性は感涙もの



こんなにNZの木が美しく映えるなんて

カウリに代わってお礼が言いたい
という訳わからなぶりの感動。


こんなドア、持って帰りたいぐらい(笑)



できたら、外の植え込み込みで(爆)

(※ムリだってば


私たちの部屋には高い天井に大きな天窓があり

明かり取りなのかと思っていたら・・・・


ここはかつてのキッチンで、穴は煙突の跡

今はベッドになっているこれは当時のマントルピース
このリサイクルぶりに再び感涙


でも朝は日の出とともに目が覚める明るさで、

「日焼け止めクリームがほしい
(by夫)


部屋ばかりでなくガーデンも完璧で



その昔、捕鯨船から逃げ出した船員が隠れていた洞窟まである

なかなか楽しい庭でもあります。


多肉やアナナス、エアプランツなど好きな植物もたくさん



前庭というか横庭もそれはそれは素晴らしいもので

入植者の生活をしのばせるワーキングガーデン仕様なんだそう。


当時は自給自足の生活ですから庭は食物を得る大事な場所。



野菜を収穫し、果物がたわわに実り、

ニワトリやアヒルを育て、ブドウも育ててワインも作りと
生活に欠かせない場。


もちろん折々の花が咲き、大切なバラを育てる場でもあり

NZ原生の植物を慈しむ場でもあったことでしょう。


その辺の想いと日々の丹精がギュッと詰まった空間でした。



敷地内にはインド料理のレストランがあり

ぜひ次回にでも


行ったときにはホテルが売りに出ていました。

新しいオーナーもコンセプトというような軽いものではない
深いスピリットから継承してくれる人であらんことを!


ぜひこれからも美しいモンゴヌイ湾を見つめながら

この美しいホテルがいつまでも佇んでいてくれますように


また次回



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