ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ラッセル&ケリケリ行2回目:デューク・オブ・マルボロ

2014-09-04 | 旅行
シレっと再開する旅行記
かれこれ2週間ぶり
うかうかしてたら、帰ってきてから1ヶ月経ってしまいそうです。


カワカワを出て、いつかビンテージ・トレインが通じるという

オプアへ
クルマだとほんの10分


20世紀初頭までは深海港として大きな船が着く港町でしたが

今ではそんな面影もなく


豪華クルーザーがひしめく

マリーナに。


そこからカーフェリーに乗って

ラッセルへ


このフェリーは20分おきにある、いわばシャトル便



女性2人組が船長+チケット売り+クルマの誘導の3役をこなし

手馴れたもの。
出航~


辺りは風光明媚なものの



ラッセルは陸の孤島も同然な、渡し舟がなかったら行けない場所

(※陸路でも行けますが、大変な遠回りの山道+悪路です)


どうしてこんな場所がほんの1年といえども、

NZ最初の首都だったのか?


ラッセル側のフェリー乗り場はなにもない無人の場所です。
そこからちょっと走ってやってきたのが

デューク・オブ・マルボロ・ホテル 


ここからは1年前に書いたメルマガ~2013年5月~からの引用で


ラッセルはマオリ語でコロラレカと呼ばれ、19世紀初頭のイギリス人入植当時から捕鯨基地として栄え、NZの首都だったこともある古い町です。

デューク・オブ・マルボロは1827年に開業したNZ最初のホテルでした。今でこそNZを代表するクラッシクホテルですが、当時は一攫千金を夢見て鯨を追って海に出る荒くれ男のための売春宿でもあったようです(笑) 現在の建物は2度の大火の後、1931年に別の場所にあった1875年に建てられた電話オペレーターの宿舎を船で運んできたものだそうです!

ホテルは何人ものオーナーを経て増改築を繰り返し、2003年にフランス人オーナーが改装したのを機に、今の姿になったようです。2010年からは現在のオーナーに。家族経営のようなアットホームな雰囲気、波の音が聞こえる小さな部屋、海に面した大きなベランダ、美味しい食事とワインと。10年ぶりの再訪は温かく心穏やかなものでした。



内装はクラッシックホテルらしい調度品に溢れていますが



部屋によってそのコテコテぶりに相当差があるようで



ホテル全体としては

かなり実用的でこざっぱりしています。


ロゴはさすがに

大英帝国調


売春宿だった時代もあれば

こんな時代もあったようで
(ウケる~


部屋の中はモーテル並みの

シンプルさ


でもダイニングルームはこんなだったりして

なんでも来い(笑)


このバラバラでちぐはぐな佇まいが

一つ屋根の下でシレっと共存しているのがこのホテルの面白さ
過去の変遷を全部引きずっていながら重くなく、抜け感があります。


そもそもデューク・オブ・マルボロという命名が

当時の一番の金持ちの名前
というんだから、どれだけ俗物か


今だったら

ビル・ゲイツ・ホテルですかね


夕食まで周囲を散策

目の前が海です。


これぞラッセル

な眺め。


でも、お腹が空いちゃったので、とっととホテルに戻り

ダイニングへ~
金曜日の夜だし満室だしで、早い時間からかなり混んでました。


写真は宿泊客以外の人が出払った後のもの。
フェリーの時間があるので、相当酔ってても時間になると
とっとと帰る
ところがなんだか不思議で面白い~(笑)


前菜はマッスル(パーナ貝)

プリップリ
どうしてこうもスーパーで買うのと違うのか?
どちらも生きている新鮮なものなのに。


私のブイヤベース

せっかくなのでシーフード尽くし


夫のハプカ(ミナミオオスズキ)とエビのリゾット

お皿が大きくてよくわかりませんが、
相当ボリューミー


それでもいってしまったデザート

私はベイクド・ライム・パイ
ライムというのは珍しく彩りも鮮やか


夫のライスプディング

これまた相当ボリューミーでなおかつ
またご飯
本人、かーなーり後悔してました。
(※よほどご飯が食べたかったよう


炭酸水も1本開いて、ワインも開いて
お腹パンパン(=ちゃぷちゃぷ?)


壁際の奥のテーブルにはジェニー・シップリー元首相が

ご主人と食事に来ていました
その後のヘレン・クラーク首相がインパクト大ですが(笑)
女性首相は彼女が最初。


国民党が落ち目のときに連立の内輪揉めであっさり首相になり、
あっさりいなくなった人。


元首相経験者は日本だったら生涯SPが付くそうですが、
NZにはそんなものはなく、2人でサクッと帰っていきました。



おっは~

朝ご飯付きでしたが私が食べるのはこれぐらい。
完全に食い負けてますが、仕方ない。
コーヒーもサイホンに入ったセルフサービス
これじゃ朝は始まらない
カップ半分でお茶を濁し、後で飲み直しですわ。


昨夜はこの外の部分が人でいっぱいでドンちゃん騒ぎでした(笑)

この朝の静かさ~


この明と暗?
この静と動?
この光と陰?
これぞリゾートホテル


目の前の船着場は乗客専用のパイヒア行き



ホテルの前のビーチロード



反対側は別荘ばかりでほぼ無人と思われます。



今や人口千人もいない小さな小さな町ラッセル



夏は大賑わいなんでしょうが

私たちは静かなオフシーズンがたまらなく好きです。


今回は悪天候と高速の通行止めで予約を3回入れ直しましたが、

3度目の正直
いい滞在となりました。
来年もまた来れるかな?
(※またグラブワン出してね・・・爆)


今回はおみやげにTシャツを買ってみました。

なーんと生涯初の
家族全員おそろ


エントランスから出てくるホテルスタッフが同じのを着ています。

レストランスタッフはブラックで
クリーナー「チームタイディー」はレッドでした。
(※そっちも良かった赤は非売品)


上に黒ジャケ着てもイケそうですよね

小さな旅の思い出です。


(つづく)