ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

善の吉報 

2009-11-20 | 海外子育て
(最近、お断りするのも忘れてしまうぐらい定着してしまった、後出し日記。
す、すみません


「卒業するのウレシい?」
「別に。」
「早く中学校に行きたい?」
「あんまり。」


2年前の今頃、小学校を終えて中学に入る直前に聞いたら、こーんな
『ティーンエイジャーの入り口』っぽいことを言っていた善(12歳)も、とうとう中学を卒業し、高校へ
(身長147cmなのに~)


NZの学制は日本とだいぶ違い、小学校は6年制で11歳まで。
(5歳の誕生日から入れる「0学年」というのもあるので誕生日によっては7年近く通うコも)その後、2年制の中学校を経て5年制の高校へ。
5歳から就学して13年間なので、仕上がりは18歳で日本と一緒です。

学校によっては小中一貫校になっており、8年制にしているところもあります。全国的に見るとその方が多いですが、オークランドのような都市部だと生徒数も多く、中学を切り離しているところが少なくありません。

来月の中学卒業を目前にしながら、実は行く高校がなかなか決まらなかった善。NZは高校といえども16歳の誕生日までは義務教育のため、すべて学区制を敷いており受験というものがありません。小学校同様、
誰でも学区内の地元の学校に入学できます。

逆に言えば指定された学校は1校しかないため(ごく稀に2校)、選ぶことができません。しかし、高校生ともなると(実際は日本の中2)、いろいろ世間の様子もわかるようになり、友だちや先輩から話を聞き、
「学区の学校には行きたくない
と言い出すこともあります。

温(15歳)はまさにこのケースで、3年前に越境で隣の学区の高校に進みました。善も自分なりにいろいろ調べ、兄と同じ高校への進学を希望し願書も提出していたのですが、ここ数年の景気悪化で、その高校は私学への進学をあきらめたり、私学から編入した生徒が増えて満杯状態。学区外の生徒を受け入れる余裕がなくなっていました。

しかし、善はきょうだいがすでに通っているので優先権が認められ、学校から届いた順番待ちの番号は5番でした。


たかが5番。
されど5番。



学区としては私学への進学率が非常に高い場所なので、どれぐらいの生徒が公立に戻ってくるのか、学校側も把握しがたかったのでしょう。けっきょく2ヶ月近く待って、昨日とうとう返事が来ました。


入学決定です

(入学の了承を伝える手紙。後の陶製のペーパーウェイトはわが母校)


「ダメだったらゾーン(学区)の学校へ行くよ。○○や△△も行くし。」
と言っていた善ですが、さすがに吉報は嬉しかったようで昨日は1日ごきげんで、シャワーの間もずっと鼻歌まじりでした。


おめでとう、善くん。
これから5年間、がんばってね


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