ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

NZでお食い初め 

2005-11-26 | 映画・文化
今日はうちで、友人の子どものお食い初めをしました。
タイミングよく日本から来客があったため、「焼き網」を頼んで持ってきてもらいました。気が利く友人はサンマも焼ける大振りなものを買ってきてくれたので、まさに願ったりかなったり♪

なにせこちらの鯛は、27センチ以下の“小さな”ものを捕獲してはいけないことになっているので、ゆうに30センチ以上ある大きなものばかり。焼くといっても大変です。

いつも行く中国人の魚屋さんに、
「老板(ラオパン=社長の意)、日本のお祝いに使うから、市場で一番小さい鯛仕入れてきて~」
と頼んでおきました。

「よっしゃー」
と気のいい老板、わざわざ4匹も小ぶりなものを仕入れてくれたので(ここまで小さいのはあまり店頭に並びません)、そのうち2匹をゲット。目が活き活きしていて、本当に新鮮そのもの。ぷりぷりしたワタを見ても鮮度がわかるってもんです。

それを夫が約1時間かけて、遠火でこんが~りと焼いてくれ、皮が本当に美しいピンクになりました。

伝統にならって最年長の私が(!)お箸で赤ちゃんの口元に鯛を運び、食べる真似事をしました。彼は泣きもせず不思議そうにきょと~んとしていましたが、
これで一生食べる物に困らずに、長寿をまっとうしてね~♪


他の献立は、
帆立貝のお煮しめ
里芋の煮物
ハムタローの高野豆腐
桜海老入りがんもどき(桜海老は友人から送られてきた瀬戸内海産。本当に色が美しく香ばしく絶品)
茶碗蒸し
お赤飯
小豆アイス(吸い物は省略´▽`A)
これに友人からの差し入れの、シャンペンとケーキ♪

これは、私の10年来の夢でした。
長男・温が生まれた時、お世話になっていたサキさんご夫婦に思いがけず、お食い初めをしていただき、涙ぐむほど感激しました。

そういう儀式を漠然としか知らなかった私にとり、何にも代えがたい贈り物だったのです。特に海外となると、こういう伝統儀式はどんなかたちであれ、非常にうれしいものです。その時から、
「いつか機会があったらこの感動を誰かに伝えたい。」
と思っていました。
あれから11年半、やっと夢がかなったのです。

協力してくれた日本の友人、サキさんご夫婦、魚屋の老板に改めて感謝しつつ、赤ちゃんの健やかな成長と長寿を祈ります。

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