ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

シドニー行:住まわれ愛されスザンナプレイス

2018年12月31日 | オーストラリア:シドニー

2017年5月のシドニー旅行記も年内はここまで。
2019年早々に再開して先に進む所存です。
いつ2018年に突入できるのかと遠い目ながら(笑)


今年も超マイペースブログにお付き合いいただき、
ありがとうございました
どうぞ皆さま、良いお年をお迎え下さい。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。


西蘭みこと



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午前中に散策したロックスに再び戻ったのは、ココのため。



スザンナプレイス



1844年にアイルランド移民だったライリー夫妻が建てた

労働者のための4軒長屋


この辺りは一帯でも一番勾配が大きく
ロックスという地名の由来になった場所で

正面は2階建てでも、背面は3階建てになっています。


ほとんど手を加えず170年以上前の姿をとどめているため、

レンガからして周囲との違いは明らか


現在はスザンナプレイス博物館になっており

午後のみツアーで参観できます。
参加した回の参加者は私たちだけでした。


なので本当は撮影不可なのですが、



特別に許可が出ました

キッチン


給水塔は博物館員用(笑)



氷で冷やす冷蔵庫

ちゃんとツードアになっている(笑)


洗濯場

確かシャワーも兼ねていたのではなかったか?


水洗トイレ

20世紀初頭にペストが流行し、ロックスでは多くの建物が
取り壊されたものの、ここには上下水道が完備していたため
取り壊しを免れたそうです。


ライリー氏の死後も、大家としてここに住んでいた

ライリー夫人が上下水道を完備したんだそうです。


夫妻やその後の住人は長屋の一角で雑貨屋も営み

店舗がそのまま博物館の入口になっています。


夫人の死後、建物はその名前にもなっている



姪スザンナの娘に遺産として残されました。



なんと1990年代まで借家として使われ、
150年にわたり100家族以上が暮らしていたんだそうです。
(※全員の名前がわかるところがスゴい!)

日本でいえばくぐり戸


質素な室内に不釣り合いな立派なピアノ



館内ではここで暮らしていた人たちの回顧談をまとめた
ビデオも観られます。かつての住人たちの中には
転居していった後もここを訪ねる人がいたそうです。

何年経ってもほとんど変わらぬ風景に


ここで過ごした過去が胸に迫ったのではないでしょうか。

2014年にはかつての住人や隣人、現在のロックスの住人や
一般客ら800人が集って170周年を祝ったそうです。


150年にわたって多くの人に住まわれ愛され続けたからこそ
170年以上経った今も博物館として生き続けるのでしょう


コメント
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