2020年東京五輪・パラリンピックの聖火台の設置場所について、政府や関係機関が頭を悩ませている。新国立競技場の現在のデザインには、場内設置が盛り込まれていない。場外設置は夏季五輪では異例になるうえに、場内に置く場合もデザイン変更は不可欠。遠藤五輪相は4日、閣議後の記者会見で、「早急に場内か場外か決めたい」と語り、来週にも検討チームを設置することを明らかにした。
北朝鮮軍は3日午前10時ごろ、東部の元山(ウォンサン)付近から発射体6発を日本海に向けて発射した。韓国国防省などが発表した。飛距離は100~150キロで、短距離ミサイルかロケット弾とみられる。北朝鮮軍は現在、冬季訓練を実施している。過去にも兵器の信頼性や戦術を確認するため、訓練中に短距離ミサイルなどを発射してきた。ただ、7日から史上最大規模とされる米韓合同軍事演習が始まるため、北朝鮮軍は今後、米韓との対決姿勢を強めていくとみられる。
米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るドナルド・トランプ(Donald Trump)氏だが、米経済誌フォーブス(Forbes)が1日に発表した2016年版の世界長者番付では順位を大幅に下げたことが明らかになった。大統領選で自身の豊富な資金力を売りにしているトランプ氏は、フォーブスの2016年版の世界長者番付では昨年の121位から324位へと大きく後退。競争心の強い不動産王のトランプ氏は200人以上の富豪に追い抜かれたことになる。
カーター米国防長官は2月29日、国防総省での記者会見で、イスラム過激派組織「イスラム国」に対し、サイバー攻撃を行っていることを初めて明らかにした。カーター氏は「『イスラム国』の指揮命令系統を分断、崩壊させるため、ネットワークに過剰な負荷をかけている。(広報活動などに)インターネットを悪用するのを阻止する狙いもある」と説明した。同席したダンフォード米統合参謀本部議長は「仮想空間でも『イスラム国』を孤立させる」と強調した。米軍はイラク軍に対する支援を強化し、「イスラム国」が拠点とするイラク北部モスルの奪回作戦の準備を進めており、サイバー攻撃もその一環とみられる。
政府は、南シナ海での警備能力の向上を目指すフィリピンを支援するため、海上自衛隊の練習機「TC90」の中古品を貸与する方向で検討に入った。日本、フィリピン両国政府は今春にも正式合意する。海洋進出を進める中国をにらみ、協力強化を図る。政府関係者が29日明らかにした。両政府は29日午後、装備品や技術の第三国への移転などを禁じる防衛装備品・技術移転に関する協定に署名。海自機の貸与に向けた環境整備を整える方針だ。協定署名を踏まえ、中谷元・防衛相が今春にもフィリピンを訪問し、貸与について正式に合意する見通しだ。