ロシアのプーチン大統領は１４日、シリアで空爆作戦を続けてきた露軍について「任務を遂行した」として１５日から空軍の主要部隊を撤収するよう命じた。２月２７日に発効したシリア停戦に伴う措置で、プーチン氏が米国のオバマ大統領に電話し、撤収方針を通告した。ただ、拠点として使用しているシリア国内の空軍、海軍の２基地は引き続き使用するとしており、米国は「部分的な撤収」だとしている。露大統領府の発表では、プーチン氏は撤収理由について「露軍とシリア軍が国際テロとの戦いの状況を劇的に転換し、和平プロセスを始める条件を整えたため」と主張。ただ、撤収の規模、完了する時期などは明らかにしていない。