韓国憲法裁判所が１０日、朴槿恵大統領の罷免を決定した。生中継された言い渡しを、ソウル中心部の憲法裁近くの路上に設置された大型画面で見守った罷免賛成派の市民たちは、主文が読み上げられた瞬間、跳び上がって喜びを爆発させた。裁判所周辺では警官約２万人が厳戒態勢を敷き、朴氏がとどまる大統領府の警備も強化されたが、罷免決定に怒った朴氏支持派は機動隊と衝突。道路を封鎖する警察車両にのったり、バリケードを破ろうとしたりする者が出て混乱が広がった。頭から血を流して倒れる人の姿も見られ、聯合ニュースによると複数の負傷者が出た。審理で朴氏の代理人を務めた徐錫九弁護士は言い渡し直後「韓国の運命はどうなるのか。国が滅びる」と述べ、不満を述べた。