リオデジャネイロ五輪の水球や飛び込み競技が行われている「マリア・レンク水泳センター」のプールの水質をめぐり、各国選手団から怒りの声が噴出している。“真剣勝負”の場で藻が発生し、水が異様な緑に変色したり、薬品の入れ過ぎのためか目を痛めたりする選手が続出しているためだ。プールに“異変”が起きたのは、女子シンクロ高飛び込みが行われた9日。男子シンクロ高飛び込みが行われた前日はきれいだったが、競技が進むに連れて水が緑に変色し、選手たちを怯えさせていった。水が変色したのは、水温が高く、藻が発生したためだった。
リオデジャネイロ五輪で、ブラジル人観戦客が選手らに容赦なく浴びせるブーイングが目立っている。英BBC放送は「近年の五輪で最もうるさい」と形容、選手にも戸惑いが広がっている。ブーイングは開会式には始まっていた。ルセフ大統領を弾劾に追い込もうとしているテメル大統領代行(副大統領)の開会あいさつが標的に。ドーピング問題に揺れたロシアの選手が登場すれば会場から罵声が飛ぶ。ジカ熱への懸念で一時不参加を検討したサッカー女子米国代表のホープ・ソロ選手はボールに触れるたびにブーイングを浴び、終了間際には「ジカ」コールも発生。対抗意識が強い隣国アルゼンチン選手が登場すると、声のトーンが上がる。