66年の分断を経て行われた中台首脳会談について、来年1月の台湾総統選で政権奪回を目指す民進党の蔡英文主席は7日、「対等性や尊厳が守られておらず、大部分の市民は失望した」と批判した。一方、中国とのつながりを重視する経済界からは歓迎の声が上がった。蔡氏は「馬総統の口から、台湾の民主や自由について語られることを期待したが、一切提起しなかった」と指摘。「首脳会談の唯一の成果が両岸(中台)関係の将来に関する市民の選択に政治的枠をはめようとしたことだったのは、非常に遺憾だ」と述べ、一つの中国原則を認めた「92年コンセンサス」を確認したことを批判した。