沼津シオン・キリスト教会

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今週の御言葉 2020年3月15日 サムエル記第一25章1~44節

2020-03-16 09:36:17 | 今週の御言葉

【柔和さの内に宿る神】

 ダビデはアビガイルに言った。「イスラエルの神、主がほめたたえられますように。主は今日、あなたを送り、私に会わせてくださった。 
 あなたの判断がほめたたえられるように。また、あなたが、ほめたたえられるように。あなたは今日、私が人の血を流しに行き、私自身の手で復讐しようとするのをやめさせた。
 イスラエルの神、主は生きておられる。主は私を引き止めて、あなたに害を加えさせなかった。もし、あなたが急いで私に会いに来なかったら、きっと、明け方までにナバルには小童が一人も残らなかっただろう。」 
                              サムエル記第一 25章32~34節

 柔和さに宿る神…資産家ナバルは、ダビデとその部下達から受けた恩をあだで返します(Ⅰサム25・2~13)。それを知ったナバルの妻アビガイルは即座に多くの贈り物(食糧)を用意してダビデの許へ行き、夫の非礼を詫びました。アビガイルは、「あの責めは私に」(24節)、「はしための背きをお赦しください」(28節)と柔和な言葉で語りました。
 箴言には、「忍耐強く説けば、首領も納得する。柔らかな舌は骨を砕く。」(箴言25・15)とありますが、アビガイルの柔和な言葉に、ダビデは我に返ります。そしてまた、キリストも柔和なお方なのです(ゼカリヤ9・9、マタイ21・5)。

 柔和な者は洞察力を持つ…柔和さと優柔不断は別物です。まして軟弱ではありません。アビガイルは夫を「愚か者」と言い切る一方で(25節)、ダビデに神の器としての自覚を取り戻すよう丁寧に語ります(28~31節)。キリストを救い主として信じる者は、御聖霊を内に宿すことで、心の柔和さと共に、人を見抜く「賢明」(3節)さと適確な「判断」(33節)をする洞察力を持つのです。

 柔和な者は神の御業を前進させ、周囲の人々も自分も主の平安と喜びへ導く…アビガイルの言葉はダビデを罪から守り、自分と周囲の者を滅びから守るだけでなく、後に彼女はダビデの妻になります(34~42節)。その結婚を通して、ダビデはナバルの資産を受け継ぎ、依然としてサウルに命を狙われながらも着実に世に出る足場を築いたのでした。
 主イエスは山上の説教で「柔和な者は幸いです。その人たちは地を受け継ぐからです。」と語りました(マタイ5・5)。まさにアビガイルはダビデの怒りを鎮めるだけでなく、彼が王となり世を治め子孫に王位を継承していくという神の御心の実現のために、目立たずとも大切な役割を果たしました。
 主イエスの心を心として生きる柔和な者こそが、真に世を治める者です。

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