ところが、バルナバは彼を引き受けて、使徒たちのところへ連れて行き、彼がダマスコへ行く途中で主を見た様子や、主が彼に向かって語られたこと、また彼がダマスコでイエスの御名を大胆に宣べた様子などを彼らに説明した。
使徒の働き 9章27節
いのちがけの証し(23~25節)…「多くの日数がたって後、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をした」(使徒9・23)とあります。サウロ(パウロ)がいのちを狙われた理由、それは「イエスは神の子であると宣べ伝え」(使徒9・20)、「イエスがキリストであることを証明」(使徒9・22)したからです。このことは、主イエスの救いを証しするとき、困難や迫害があることを教えます。
しかし、恐れることはありません。あの激しい迫害を加えたサウロ(使徒8・1、9・1)でさえ、イエスの御名を大胆に語る者と変えられたのですから(使徒9・27)。
人と人とを結ぶ人バルナバ(26~28節)…バルナバ(訳すと、慰めの子)とは使徒たちがつけた呼び名で、本名はヨセフです(使徒4・36)。もしバルナバがいなかったら、後の大伝道者パウロは存在しなかったかもしれません。
バルナバがサウロをエルサレムの弟子たちの仲間に加えることができた理由は、バルナバ自身が弟子たちに信頼されていたから。もう一つは、サウロ本人と接して証しをよく聴き、まずバルナバ自身がサウロを受け入れていたからです。
それが出来たのは、バルナバが信仰と祈りを通してキリストの愛に触れ、日毎に敬虔を鍛錬して聖霊に満たされていたからです(使徒11・24)。
助け手たち(29~30節)…エルサレムでギリシャ語を使うユダヤ人と論じたサウロは再び命を狙われます(使徒9・29)が、キリスト者の仲間によって故郷タルソへと送り出されます。
主の使命があり、それに生きるとき、主は必ず助け手を起こされます。