東京医科歯科大でシンポ
アジアの実践例も紹介された=東京都文京区の東京医科歯科大学
医学教育の国際化をいかに推進するかをテーマにした国際シンポジウム「医療系グローバル人材育成における大学の役割と取り組み」が21日、東京都文京区の東京医科歯科大学で開かれた。
シンポでは、日本の医療水準は高いのに、国際的に生命科学分野の論文数で遅れ、医薬品・医療機器分野で輸入超過となり、さらに国際機関での活躍も見劣りする-との課題が提起された。これを受けて東京医科歯科大学グローバルキャリア支援室長の高田和生教授は選抜した学生を対象にすべて英語で授業を行う「HSLP」という制度をすでに始めていることを紹介し、「世界の保健医療分野で貢献できる人材を養成したい」と語った。
新潟大学大学院の斎藤昭彦教授はこの2年で米国医師国家試験に計8人合格した実績を示し、「米国で働く選択肢が開ければ国際化につながる」と述べた。
ソウル大学の金漢錫教授は韓国の英語教育は初等教育から熱心なため、大学進学後に「英語がストレスになる人は少ない」と指摘。「世界保健機関(WHO)事務局長に韓国人がかつて就任したように、韓国は国際舞台で活躍することを目指している」と語った。
タイの参加者からは東南アジア諸国連合(ASEAN)で医療制度の垣根を取り除き、医師が各国で働ける構想が進められており、そのためにも「医学教育の国際化が重要になっている」ことが紹介された。
パネルディスカションは東京医科歯科大学の田中雄二郎理事が司会を務め、早稲田大学の内田勝一学長代理らが参加した。
医療・健康情報の総合サイト「産経health」http://www.sank
ei-health.com
アジアの実践例も紹介された=東京都文京区の東京医科歯科大学
医学教育の国際化をいかに推進するかをテーマにした国際シンポジウム「医療系グローバル人材育成における大学の役割と取り組み」が21日、東京都文京区の東京医科歯科大学で開かれた。
シンポでは、日本の医療水準は高いのに、国際的に生命科学分野の論文数で遅れ、医薬品・医療機器分野で輸入超過となり、さらに国際機関での活躍も見劣りする-との課題が提起された。これを受けて東京医科歯科大学グローバルキャリア支援室長の高田和生教授は選抜した学生を対象にすべて英語で授業を行う「HSLP」という制度をすでに始めていることを紹介し、「世界の保健医療分野で貢献できる人材を養成したい」と語った。
新潟大学大学院の斎藤昭彦教授はこの2年で米国医師国家試験に計8人合格した実績を示し、「米国で働く選択肢が開ければ国際化につながる」と述べた。
ソウル大学の金漢錫教授は韓国の英語教育は初等教育から熱心なため、大学進学後に「英語がストレスになる人は少ない」と指摘。「世界保健機関(WHO)事務局長に韓国人がかつて就任したように、韓国は国際舞台で活躍することを目指している」と語った。
タイの参加者からは東南アジア諸国連合(ASEAN)で医療制度の垣根を取り除き、医師が各国で働ける構想が進められており、そのためにも「医学教育の国際化が重要になっている」ことが紹介された。
パネルディスカションは東京医科歯科大学の田中雄二郎理事が司会を務め、早稲田大学の内田勝一学長代理らが参加した。
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