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気まぐれ日記。

宝塚記念の展望-その3

2011-06-21 13:59:25 | G1
オッズバランス編。
寸評。


基本の図式は”最強牝馬、5歳のブエナビスタ”vs”最強世代の4歳牡馬勢”

まずはブエナビスタから。おそらく1番人気だろう。
実績ではダントツ。
歴史に残る名牝というだけの内容は既に示している。
特に完全な騎乗ミス(作戦ミス)で惨敗となったドバイWC以外はすべて3着以内。
それも僅差レベルで凡走が無いのも素晴らしい。
能力は4歳勢より上だと思う。
ただし、それは去年までの能力があれば。
ヴィクトリアマイルは、アパパネが距離適正、さらに大劇走したのもあるが、
ブエナビスタ自体が最後、詰め寄る所での伸びが本来のものでなかったようにも見えた。
また、JCでケチが付いて2着降着。そこから4戦勝ち無し。
勝ち運に見放された感じもある。
5歳牝馬で、これまでずっと頑張ってきた部分などもあわせると、消耗度は大きいはず。
能力的にMAXが下がってきている可能性はある。
ある意味、ポイントはこれだけで、春の最大目標はこのレース。
今までの能力を発揮できれば、勝利に1番近い馬だし、上位には確実に来るだろう。

対する4歳勢。
人気は読みにくい部分もあるが、2番人気と考えているルーラーシップから。
前走の金鯱賞は圧巻のレース。
スタート出遅れ。落馬寸前になり、大きく後手を踏む展開。
相手はオープン馬。普通は致命的な不利で勝つのは無理。
結果的には他馬が苦しんだ不良馬場の恩恵もあったが、尋常でない他の能力差を見せ付けた。
今年に入って、ドバイのレースは別にして。
その前の日経新春杯でものちの天皇賞馬ヒルノダムール以下に完勝もしている。
相当に力をつけているのは明白で、素質としては良血ということもあるし1番ではないか。
あとは前走は本当は普通のレースをして楽に勝った方が良いに決まっていて、
余計なダメージが少なからずあるだろうから、その反動が無いか?
不安はこれだけだろう。
付け加えるならば、鞍上が乗り替わること。
横山典が腕が不安ということではなく、宝塚記念で福永がトゥザグローリーを選ぶのは想像が付くことで、
それを宝塚記念で乗れないのを分かっていて福永に乗せるのは展望が不十分に思う。

ここからはさらに人気は難解?
ダービー馬のエイシンフラッシュ。
ダービーは勝ったものの超スローのダービーに必要な資質を必要でないレース。
3歳のその他のレースからもどこまで強いのか微妙な感じはあった。
しかし年明けて、産経大阪杯、天皇賞・春の内容は結果3着、2着だったが、
内容はとても優秀で、本当の意味で力をつけてきた印象。
文句無くG1級の力はあるから、当然上位争い可能。

JC馬のローズキングダム。
といっても実質、内容はブエナビスタには完敗。
今年に入って3戦もライバルたちに負け続け、1ランク下の存在となってしまった。
事実、そうだと思う。
バラ一族のG1での底力不足の問題もあるし、本質は決め手を活かすタイプで
2000m以下の方が良いタイプだと思う。
ただ、矛盾するかもしれないが、馬場が悪いのは、結構こなすと思うので、
馬場悪化の可能性もある今回、望みはここか?

天皇賞・春で1番人気を裏切ったトゥザグローリー。
折り合いを欠いた部分、それを我慢せずに行かせてしまった部分、そもそもとして
距離適性が無かった部分など、敗因はある。
それと厳しいローテーションで使ってきた反動が出た可能もあるだろう。
有馬記念3着。その後も京都記念、日経賞を完勝していて、トップレベルの力はある。
ただ、逆にG1は勝ちきれないイメージも。
凡走のあとだが、それでも人気上位の1頭であるだろうから扱いが微妙。
あとは夏負けの兆しもあるとか。

他の4歳勢は能力的にはG1では格下感は否めない。

5歳以上の馬から。
一昨年の覇者、ドリームジャーニー。
総合的能力ではブエナビスタや4歳勢には見劣る。
特に既に能力は落ちている。
ただ、小回りで坂のあるタフなコースはもっとも得意な馬。
だから、適正で有馬記念、宝塚記念を勝ってきた。
今回は脚部不安が内容で、久々にコースで丹念に乗り込みが出来ている。
ドリームジャーニーの陣営は良く道悪は良くないというが、個人的に道悪はこなす方だと思っているので、
何かと好転すればチャンスが回ってくる可能性があるかもしれない。

アーネストリーはG1ではもう一歩。
それでも長期休み明けの金鯱賞はそれなりの3着。
上積みと先行力が活きる展開ならば、見せ場はあるかもしれない。

ナムラクレセントは距離適正を見せて天皇賞・春3着。
逆に2200mでは絶対的なスピード、決め手不足。
他馬が狂的なだけに厳しい。この馬もチャンスがあれば道悪か?

キャプテントゥーレはこれまでも何度か指摘しているが、本質はマイラー。
2000m級で好走もするが、G1級では勝負になる馬ではない。
G1を狙うならば、マイル路線を選ぶべきだと思うのだが・・・。
こればかりだが、この馬もチャンスがあれば道悪か?

距離延長して参戦のダノンヨーヨー。
とりあえず、マイル路線より相手は断然強くなるだけに厳しいだろう。
あとは距離適正や馬場適性が予想以上にあるかどうか?