星くず日記

お気に入りの音楽のことや日々チョットしたことをまったーりと綴っていきます

真っ直ぐな眼差し

2012-03-22 14:32:53 | Weblog

昨日、甲子園で春の選抜高校野球大会開会式がありました。

いつ依頼でしょうか?初めっからまるっと観たのは

キビキビト行進する若者たち

プラカードを持っているのは夏とは違い女学生ではありません。

ボーイスカウトの人に混じって、制服姿の人がいるけど、あれはどこの人なのかな?

あ~、その学校のマネージャーの子もいたのね。

ベンチに入る人数の制限があるので、マネージャーの子はおおかたスタンドで応援ですものね。こうして、一緒に開会式に出れて良かったね~

 

司会の子も数年前から高校生になりましたね。

君が代の独唱も、女子高生でした。とってもお上手で、気持ちが清められるような君が代でした。

演奏や合唱など、野球の大会でありながら、高校生の方々が一生懸命に取り組んでいる姿が、爽やかで清潔でとても印象的でした。

 

どうして数年ぶりに開会式を観ていたかというと、石巻工業のキャプテンによる選手宣誓が気になったからです。

定型文のような文章をがなり立てるような絶叫調の宣誓は、すっかり姿を消し、最近は各チームの選手たちが自分たちの言葉で宣誓文を考えていること。

21世紀枠での参加の被災地・石巻からの石巻工業。

そのチームのキャプテンが宣誓のクジを引いたのですから、高校野球の神様は、きっと何かを託したのでしょう。

ニュースや新聞など報道では、一部分だけしか取り上げないことが多いので、全部を知ろうと思うと、生で開会式を観るしかありません

 

実は、石巻のキャプテン。ちょっとジャガイモ君で、いかにも東北の子らしい純朴な感じがあって、みんなが大注目している中で大丈夫かな?ってちょっと心配だったの

ホラ、前日のリハーサルは発熱とか体調不良で欠席とかしていたじゃない。親でも親戚でも知人でもないけどシンパイダーー

 

 ところが、本番では見事でした 素晴らしかったです。オバチャン、感動して朝から大号泣でした

 

良く通る声で、落ち着いていて、一語一語みんなの心に届くように、そんな気持ちがこもった選手宣誓だったと思います。

飾り立てる言葉ではなく、直球ど真中

多くの人を感動させたその選手宣誓は、新聞でも全文を掲載しているところも多く、テレビでも2分ちょっとの宣誓部分をノーカットで放送している所がありました。

 

それを観て、また泣いちゃうオバチャンなんだよね

 

という訳で、私もその感動の選手宣誓を全部載せます。

 

 

 東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。

 人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。

 しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。

 我々、高校球児ができること、それは、全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。

 平成24年3月21日

 選手代表 宮城県石巻工業高等学校 野球部主将 阿部翔人

 

 

私は、「人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。」ってとこで、ドキッとしてウルッと来て、ダーッでした

そして、「全身全霊で」って言葉に、強い気持ちを受け取りました。

 

たぶん、この宣誓を聞いた人は、その人の置かれた境遇によって、一番心に響いた所が違うんだろな。

どこが一番ではなく、全部が伝えたい事だったんだよね。

ちなみに阿部主将の一番伝えたかったことは、「笑顔」だったらしいですが。。。

 

 あの時から時計の針が止まったままの人が多くいる中で、少しでも前に進むこと。その先には大きな困難があるだろうけど、きっとそれより大きな幸せがあるはずだと、その真っ直ぐな眼差しの先に希望の光が見えた、そんな気がした選手宣誓でした。

 

 

ここで、高校繋がりで一つ紹介させてください

 

それは、昨年夏の甲子園で「J-POP過ぎる校歌」として話題になった至学館高校の校歌です。

ポップの調べで校名も地名も出てこない校歌らしくないこの歌は、それもそのはず、そもそも校歌として作られた歌ではありませんでした。

 

至学館高校の前身は、中京女子。つまり女子高で、共学になった時に校名が変わったそうです。

中京女子といえば、女子レスリングが強いですよね。

校歌の作詞作曲をされたのは中京新聞の方で、取材を通して女子レスリング部の人たちとも交流があったそうです。

 

歌詞は、伊調千春選手がオリンピックで銀メダルに終わり失意のうちにあった時、同じくバレーボールでオリンピックを目指しながらも怪我で断念・引退せざるを得なくなった親友から励まされて、再びレスリングを始めることを決意するというエピソードからできたそうですよ。

 

 

昨年、CD化を希望される声が大きかったのですが、校歌ということもあってリリースはされなかったのですが。

この度、『たくさんの夢が生まれ、たくさんの夢が共有され、たくさんの夢が実現しますように・・・』ってことで、

売り上げの一部を、東日本大震災で両親を亡くされた小、中、高校生に対する奨学支援「夢追奨学金」として充てることでCD化されることになりました。(←ご協力お願いします)

 

至学館高校校歌「夢追人」/


 

 

CDリリースにあたり歌っているのは、KOKIAさんで、アレンジも昨年良く耳にしたややアニメソング風なものではありません。

ガチガチの斉唱風でもなく、どちらかというと切ない系です。

 

校歌に切ない系は不釣り合いのような気がしないでもないのですが、しみじみと色々なことを思い返す、そんな時にピッタリな歌になっています。

みんなと大合唱というより、ひとりお家で卒業アルバムをめくっているような。。。

 

私が阿部主将の選手宣誓から、思いやりの中に未来を見据える真っ直ぐな眼差しを感じて、勇気をもらったように、選手や多くの若い人たちにこの歌が届きますように、この歌の言葉が大きな力を貸してくれますように、そう願っています

 

(歌詞)
一番高い所に登って  一番光る星を掴んだ
一番辛い道を選んで  一番強い心をまとった
海を渡る風が吹いた カシオペアが近くに見えた
夢を追い続けた そしてここまで来た でもどうしてかな 熱い涙が止まらない
うつむきかけた時  君の顔が見えた 差し出された白い腕が 翼に見えた



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