先日、自転車散歩の折に、総トタン造り?の家を見かけました。
総とはいっても、屋根だけはカワラ屋根のようでした。
いつ頃作られた家なのでしょうか、赤錆びたトタンに風雪が感じられます。
昔はこうしたトタン張りをよく見かけました。
近頃はめっきり減って、この家の周りも新しい建て売りの住宅が目立ちました。
それだけに余計にこの家が目についたのかもしれません。
トタンから連想するのは「熱いトタン屋根の猫」。
昔、映画を見たような気がするのですが、覚えているのは題名だけ。
どんな内容だか、誰が出ていたのか、すっかり忘れています。
ところでトタンって何語なんでしょう?
あとで調べたら、ポルトガル語の Tutanaga(亜鉛)からきているようです。
子どもの頃、親父が家の庭に作った物置がトタン張りでした。
昭和30年代になったかならぬかの頃でした。
波状の板がぴかぴかだったことを覚えています。
その頃の建築資材として木材などより安く手に入ったのでしょうか。
もう一軒、トタン張りの家がありました。
ただ2階部分は板張りで、雨戸入れだけがトタン張り。
街角でこんなふうな家に出会うと郷愁を誘われます。
その一角だけには別の時間が流れているような気もします。
昔のあれこれが思い出されるからかもしれません。
そんな風景に出合うのも年寄りの自転車散歩の楽しみの一つです。
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