「振り込め詐欺に注意してくださいね」
去年のことになりますが、警官が一戸づつ回って注意を呼びかけていました。
このあたりでも多いんですか?
「けっこうありますよ。つい先日も七百万円の被害がありました。お宅も気をつけてくださいよ」
暮れに郵便局の窓口に行った時にもそんな話を聞きました。
「ちょっと前に警官が来て、五百万円の被害が出たので・・・・と言っていました」
これだけ騒がれても次から次へと被害が出るのはどうしてなんでしょうね。
どうして確認もせずそんなに簡単に大金を振り込んでしまうのか。
よほどお金が余って困っていて、ちょうどよかったわ、なんて感覚なのでしょうか。まさか。
こうした事件にはなぜか被害者に同情する気持ちをほとんど抱きません。
無意識のうちには、大金を持っていることへの嫉妬心があるのでしょうか。
騙す奴は悪い、でも、騙されるほうもそれなりに悪いのでは、どうしてもそう思っています。
人を見たら泥棒と思え、とまでは言いません。
ただ、色々と悪事を働く人がいることも現実です。
ならば、そんなに軽く人を信じてしまうのも不用心過ぎると思います。
騙されるのが自分だけならまだしも、たぶん周りの人にも色々と迷惑が及ぶでしょう。
だとしたら簡単に騙されるのも考えものです。
また、詐欺師に甘い汁を吸わせて次の犯罪へ向かわせることにもつながります。
そうなふうになったら騙される側もまた加害者と言えなくもありません。
原発事故で多くの人が安全神話に騙されていました。
恥ずかしながらわたしもその一人です。
というか何も考えていなかった、無関心でいた、というのが正直なところです。
原発事故と振り込め詐欺、何だか共通の根っこがあるような気がします。
もし、騙されやすい体質?みたいなものがわたしたちの側にあるとしたら?
同じようなことが繰り返されることもそれと繋がっているような気もします。
ふと思っただけで、自分の中でもまだ整理できていないのですが・・・・。
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