ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

蛇足?それとも始まり? ~ ボーイズ・オン・ザ・ラン(最終巻) ~

2008年07月08日 | 漫画・アニメ
 ビックコミックスピリッツに連載されていた花沢健吾先生の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の連載が先月終了し、最終巻の第10巻も先日発売されました。
 毎週楽しみに読んでいたので、終わったのは、とても残念です。

 本作は、あまり世渡りのうまくない『田西敏行』と言う、玩具メーカーに勤める20代後半の男性が主人公のボクシング漫画なのですが、他のボクシング漫画と違って試合は1試合もやりません。練習だけです。練習について行くだけでやっとの主人公です。

 ただし、ライバル会社に乗り込んで、ハンサムで仕事のできる相手と決闘したり、絡んできたヤンキー達と乱闘したり、元ボクサーと決闘したりと、弱いのに気合だけで修羅場をくぐりぬけるエピソードが続きます。戦いに至る理由は全て好きな女の子がらみですけどね。毎回大怪我をしています。
 全然かっこよくない主人公なのですが、そこらへんがリアルで等身大なので読んでいて面白かったです。登場人物の設定や物語の展開も上手いですしね。

 そう言うリアルな主人公の生き様を楽しみに毎週読んでいたのですが、先月唐突に最終回を迎えてしまったのでビックリしてしまいました。
 終わり方もイマイチだったので、「漫画家と編集者が揉めている小学館だから、また何かあったのかな?」と勘繰ってしまいました。それくらい私には残念なエンディングでしたね。

 話は逸れますが、残念なエンディングと言えば『ハイスクール寄面組』ですね。私の過去読んだ漫画の中では最低の終わり方です。
 延長につぐ延長をしておいて、最後は夢オチ、と言うありえない終わり方をしたので、あの作者の漫画は、それ以来一切読んでいません。1人不読運動です。

 ※今回これを書くにあたって『ハイスクール寄面組』のことを調べたところ、作者は多くの読者に夢オチと勘違いされたことを気にして、文庫版等では加筆&修正したようですね。それを知ったところで私は読み直す気はないので、どうでもいい話なんですけどね。いまだに嫌悪感が消えません。

 話を戻しますが、残念な気分のまま、本作の最終巻の10巻を購入したところ、私の知らない髪形の主人公が表紙になっていました(写真参照のこと)。
 どうやら、花沢先生は、雑誌に掲載された最終回の後のエピローグを単行本で加筆したようです。

 で、加筆された数ページのエピローグですが、読み終えて頭を抱えてしまいました。

 この数ページを加えたことで、雑誌の最終回でのハッピーエンドが台無しになりました。
 その代わりに続編の可能性が出たので、ファンとしては嬉しい反面、「1ヶ月で話を変えるくらいならば、最初からこのエンディングを書いてくれよ」と複雑な心境です。正直な話、作者に対する不信感が発生しましたね。『ハイスクール寄面組』ほどではありませんけどね・・。

 私が今まで読んだ漫画の中では、『ドラゴンボール・完全版』のエンディングが加筆&修正されていましたが、話の筋が大きく変わる物ではなかったので気にしなかったのですが、今回の本作での加筆は、話の筋が大きく変わってしまったので、あまり良い気分ではないですね。

 どのような事情があるのか判りませんが、釈然としない『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の終わり方でした。

 私の生きる糧の1つが終わったのか、それとも中断しただけなのか、なるべく早めに判明して欲しいですね。今は残尿感に似た感覚を持っています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いろいろ考えさせられました... | トップ | 綺麗。こんなに違うのか? ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画・アニメ」カテゴリの最新記事