ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

設備管理のお仕事 ~ 55歳から56歳までのハローワーク(その3) ~

2023年04月02日 | 就職活動関連

 あっと言う間に2023年も4月になりました。
 トラックドライバーから設備管理の仕事に転職して1ヶ月間の昼間の研修を経て、『24時間働いて48時間休む』と言う生まれてはじめての夜勤のある『シフト勤務』で働くようになって丸1年が経過しました。このブログで何度も書きましたが、本当に時の流れは速いですね。

 さて、無事に1年間設備管理の仕事で『シフト勤務』を続けることができたので、今回は私が現在行なっている設備管理の仕事について書きたいと思います。あくまでも私の現在の職場に関する話なので、他の現場の設備管理の仕事とは違うかもしれません。

 最初は職場の人員構成と待遇面の話です。
 以前書きましたが、現在私が勤務しているのは大学です。大学の敷地内にある電気関連の設備の管理が基本的な仕事になります。
 この大学の設備管理の仕事に関しては九州を代表する大手の電気関連企業が元請で、その子会社の社員(正社員と契約社員)と関連会社の社員(正社員)と派遣会社の社員(契約社員)が一緒に働いています。私は関連会社の社員になります。

 働いているメンバーは、8時から17時まで勤務の『日勤』のメンバー(約15人)と、8時から翌朝8時まで勤務の『夜勤』のメンバー(6名の班が3班あります)に分かれます。土日祝日と年末年始の休みは夜勤のメンバーだけが出勤なので、平日は約20名、それ以外の日は6名(3班が交代で勤務)が出勤している感じです。
 
 メンバーの年齢構成に関しては、20代、30代、40代は少なく、ほとんどが50代、60代です。
 給料に関しては手取りで20万円以上もらっていると言う話は聞かないので、ほとんどの人が15万円前後だと思います。私は関連会社の人間で月給制なのでまだ良い方なのですが、契約社員の人は日給月給で給料が安いのが現実です。そんな待遇なので、一線を退いたセカンドキャリアやサードキャリアの人間が働く職場と言う感じです(元請企業の子会社の正社員だけがボーナスをもらっているみたいです)。ちなみに『日勤』よりも『夜勤』の方が給料が数万円高いみたいです。なんでですかね。

 そんな低賃金の職場なので、若い人が働くとしたら「ここで修行して資格をたくさん取って40代で条件の良い別の職場に転職しよう。」と言う明確な人生設計のできている人以外にはお薦めしないです。待機時間が多いので勉強するには適した環境なのは間違いありませんからね。この業界は資格と実績があれば高収入を得られるので、若いうちはこんな職場で我慢して経験を積むのも1つの手ですね。

 次に、仕事の内容ですが、基本的にほぼ全ての電気設備や機械が管理システムと接続されているので、何かトラブルがあると監視室(管理室)にあるモニターに警報が鳴るようになっています。
 大学の敷地内をいくつかのエリアに分けて対応しているので、自分が担当しているエリアで発生したトラブルはその担当班のメンバーが対応します。監視室は各エリア毎に用意されていて、昼は各エリアの監視室で待機し、17時以降は中央の監視室に『夜勤』のメンバーだけが残る形です。

 ちなみに、トラブルは電源の切り入りで復旧するものが多いので、トラブル対応後に大学の担当部門に報告書を提出して終わる形が多いです。
 私が所属している班だけでも管理しているエアコン(GHPとEHP)が500台近くあるので、ほぼ毎日エアコン絡みのトラブルの警報が鳴っています。エラーの出たエアコンの室内機と室外機を調査して電源の切り入りを行なったら復旧することが多いので、その対応に時間を割かれることが多いですね。古いGHP(都市ガスやプロパンガスで動くエアコン)が多くてトラブルが頻発するので頭が痛いですね。GHPの室外機は自動車のエンジンと似ているので稼働時間が多くなると故障の頻度が高くなるので仕方がありません。新しいエアコンに交換して欲しいのですが、予算が限られているので、そうもいかないのが現実です。

 上記のような電源の切り入りで復旧しない電気設備や機械に関しては、我々は修理は行なわないので、トラブルの内容を確認して大学の担当部門に報告を上げるまでが我々の仕事になります。メーカーへの修理依頼は大学側の仕事になります。予算が絡む話なので我々が判断すべき立場にはありません。

 エアコン以外のトラブルで警報が鳴るのは、

 ・漏電や過電流
 ・自動扉やドアの電気錠の不具合
 ・研究室内で使っている各種ガスのガス漏れ
 ・酸素濃度計の異常
 ・給水や排水用のポンプの異常
 ・消防設備の異常
 ・火災発生
 ・トイレの非常呼び出しボタン
 ・エレベーターの非常呼び出しボタン

等ですね。全てが管理システムにつながっているので、何かあったら24時間警報が鳴るようになっています。警報が鳴ってもすぐに自動復旧する場合があるので、その時は様子見をする場合もあります。

 警報とは関係のない出動で多いのは『管球交換』です。日中は各部屋から「蛍光灯が切れました。交換して下さい。」と電話が入るので、新しい蛍光灯と脚立を持って2人一組で対応します。この作業も毎日ありますね(徐々にLEDに入れ替えています)。大学敷地内の外灯が切れた時の交換作業も行なっています。

 それ以外で時々あるのが「部屋に鍵を置いたまま外に出てしまい建物に入れなくなったので鍵を開けて欲しい。」と言う扉の解錠依頼です。これは夜間や休日に発生するトラブルですね。

 あとは、講義室の照明・空調・扉の解錠と施錠のスケジュール管理も行なっています。トイレのトラブルや部屋のドアの鍵が開きづらい時の対応も我々の仕事です。

 トラブル対応以外では、平日は設備の巡回を手分けして行なっています。私の担当エリアに関しては、1ルートで徒歩で1時間以上かかる巡回が4ルートくらいあります。週一で水質チェックも行なっています(薬剤を使用してPH値を調べています)。午前中は巡回する人間とトラブル対応する人間を分けて動いている感じです。

 私が現在行なっている設備管理の仕事は以上です。
 別の設備管理の現場では壊れた設備や機械の修理を行なっているところもあるみたいなので、我々の現場は他のところよりは楽みたいです。人数もたくさんいますからね。恵まれている職場だと元請の会社の人からは言われています。他の現場を知らないので真相は判りませんけどね。私も入社するまでは壊れた設備や機械の修理は設備管理の仕事の範疇だと思っていたので、今の現場が楽なのは確かな話かもしれませんね。「病院やホテルの設備管理は大変だよ。」と他の現場から移ってきた人に聞いたことがありますからね。


 以上、私が現在勤務している大学での設備管理の仕事の話でした。

 余談ですが、仕事で一番気持ちがいいのは、漏電の調査をして原因が判った時ですね。
 電気室内の警報の鳴っている分電盤を調べて該当する部屋を割り出し、その部屋に行って漏電している機械やコンセントを発見できた時は本当に気持ちがいいです。数名で調査するのでグループで目標達成できた喜びも感じることができますしね。

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