いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

茨城県知事選 はなやまちひろさんの総括に注目。

2017年08月29日 | 脱原発

市民運動や住民運動は、魂のこもった原点がなにより大切と思います。
1人ではできない、だから多くの人と手を結ぶ。

つながりをつくる。
それは、選挙という場でも求められると考えます。

脱原発を福祉や暮らしの課題と結びつけてたたかう場合もそうだと思います。
今回は、票数としては及びませんでしたが、魂のこもった母体を形成できたことはとても素晴らしく、山口県でも学ぶ点がいっぱいあると思いました。

 ご本人の了解を得て、以下に掲載させていただきます。

討議の参考に活用ください。

なお原文は、はなやまさんのフェースブックからです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100008158968937

                                        いのち・未来うべ 事務局 安藤

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【2017年茨城県知事選挙について】


今回の選挙、すでにいろいろと言われていますが…
大井川氏・橋本氏ともにかなり前から知事選の準備をしてきましたが、「原発は争点としない」と言及を避けてきました。今年3月の大井川さんの立候補表明では「住民投票」との発言もありましたが、以降トーンダウンし原発政策にはほとんど触れられませんでした。

原発反対の活動仲間とは「原発反対の候補者が出ないのか?これでは誰にも投票ができない。どうにかならないのか?」と話をしてきました。
この間の野党共闘の流れの中で、茨城県にも市民連合が結成され、知事選については、これまで野党候補として毎回候補者を立ててきた共産党系の明るい民主県政をつくる会と、茨城県市民連合、原発反対の運動からも市民が参加し、「東海第2原発の再稼動反対」の候補者を選ぼう、ということで最終的に6政党・政治団体の推薦で鶴田まこみさんを支援することを決めたのです。

推薦するにあたっては、民進党や社民党にも推薦の要請をしています。県内の労組や団体などの複雑な事情で、推薦というところには届きませんでしたが、それぞれ自主投票を決めていましたので、独自に応援をという流れができました。実際に見えるところ、見えないところで支援をいただいています。
野党共闘ができずに、共産党が独自で候補者を出して、また負けてしまったような投稿がなされていますが、以上のとおり、茨城県内の抱える複雑な事情がある中で最大限の野党共闘はできていたと思います。

鶴田さんの立候補により、それまで「争点としない」としてきた「東海第2原発の再稼動問題」が一番の大きな争点となり、大井川・橋本の両候補も政策として一定の政策を言及せざるを得なくなりました。
大井川氏は「県民の意見を聞いて決める」として独自の考えは語りませんでした。選挙戦の中でもほとんど語られることはありませんでした。

橋本氏はこれまで「国が決めること」と一貫して答えており、「東海第2原発の再稼働問題」については、選挙の直前に突然「慎重に」と表明したものです。「慎重に」では弱いと思ったのか「再稼働を許さない」と表現は強くなっていきましたが、以前からそれらしきことを言ってきたのならばともかく、信用性のない空虚な「脱原発宣言」で、原発反対運動の仲間からも「これは到底信じられないので支持できない」という意見が多数でした。これを信じて「戦略的投票」など、到底できないものでした。

実際に候補者ポスターに後貼りされた「再稼働を許さない」シールは、原発再稼動の声の大きいところでは貼ってある、原発のある東海村では貼られないという状態、街頭演説でも触れない、と二枚舌としかとれない状態でした。

原発が争点となり、橋本氏が「再稼動許さない」発言をしたことで、政策の違いは見えにくくなりました。また、現職が「再稼動許さない」「慎重」と発言したことが大きく取り上げられ、事情を知らない県外の方からも「今回は橋本氏に戦略的投票を」と提起され、著名な方までそれに乗ってしまうということが起きました。
主要なマスコミは、野党共闘の候補者であることを言わず、共産推薦とだけいい(いのち輝く会としてもきちんと報道するように申し入れをしたものですが)、ひどい記事では一騎打ちとして候補者が2名であるかのごとく報道がなされました。公平・公正な報道がなされずここでも誤解を招きました。

こうした逆風はありましたが、鶴田候補の大きな魅力もあり、地域の「いのち輝く会」も驚くようなスピードで進み最終的に40市町村に及び輝く会ができ、市民の手作りの選挙活動が各地で行われました。
後からの立候補表明で時間的制約があり、人的にも市民が仕事を抱えながら活動することには限界があり、県民のみなさんに伝えきれなかったところが大きかったのですが、その中でできることはやりきった、と思います。
少なくとも「共産党候補が後から出てきて、戦略的投票を阻害した」「野党共闘ができなかった」ようなことはありません。以上のとおり、そもそも橋本氏を脱原発候補としてみていない、現状でできる限りの野党共闘はでき、かつ進んだので誤解をいただかないようにお願いしたいと思います。

また橋本氏の票を減らしたようにも書かれますが、鶴田さんに投票した人は、橋本氏に投票したとは思えませんし、そもそも橋本氏の「脱原発発言」で推進派系の票も大量に動いています。橋本+鶴田票で勝てたというほど簡単な事情ではありません。

結果は及びませんでしたが、鶴田さんも次に向けて動きたいと力強くおっしゃっています。わたしたちも、次に向けて動きます。そして来るべき「東海第2原発再稼動、20年延長の動き」に備えて、態勢を整えます。
長文ですが、私としての選挙の総括になります。

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