六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

本日の鑑賞

2005年09月29日 | 日々のこと
 今日は久々に平日休みだったので、朝から東京都美術館で開催中の「ルーブル美術館所蔵 古代エジプト展」 に行ってきました。

 私は好奇心旺盛のミーハーなので、古代遺物とかも大好き。エジプトものはわりによく見に行きます(でも面白がるだけで勉強しないので、ちっとも詳しくなりません・・)。

 ま、それはともかく。今回の感想はと言うと。
 何と言うか・・いまいち《通ごのみ》というか? ハッキリ言って展示物が全体に《地味》な印象。よく聞く有名なファラオの名前とかもあんまり出てこないし、展示されている遺物も、王家モノより、神官とか役人とか庶民とかのものが多くとりあげられていて、細工も粗い物が多かったりして、《お宝》度は、イマイチ。
 では面白くなかったかというと、それは逆で。普段は「へぇ~、ほぉ~、見事なお宝じゃの~」とか言いながらざーっと見とばしてしまったりする(人混みが嫌いだから)んだけど、今回は、展示物に添えてある全ての解説文を、丁寧に全部読んでしまいました。
 すごく分かり易かったし、ルーブルがそれだけ系統立てて研究している成果かなーとか、企画展示に携わった東京都美術館の学芸員の力か?とか、思いましたです。
 とても楽しめました。

 そんで、さっきお風呂に入りながらつらつら思い返していて、はた☆と思い当たった。
 今日の展示が「天下のルーブル」の所蔵品にもかかわらず、なぜ、地味で《お宝》度が低かったのか。
 何のこたーない。有名で《お宝》度の高いものはみんな、大英博物館に行っちゃったんだ。きっと、そうでしょ?

 当時のエジプト権益をめぐる国際的な力関係が、現代の所蔵品に如実に表れているってことなんだぁ。
 それはそれで、興味深いことだなぁ。   

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