この部屋の契約更新通知が来た。私と暮らすためにダーリンが引っ越して、もう丸2年が経過したことになる。
先日、二人で新年の挨拶に行ったら、ダーリンは関係者から面と向かってこう言われた。
「十九ハタチの若者じゃあるまいし、その歳で1年も2年も同棲だなんてふざけてる。お前にはガッカリだ」
そして、ほとんど面識の無い私に対しても、その人は言った。
「きちんとせずに一緒に暮らすなんて、常識無いと思えて感じ悪いね。貴女、彼とは遊びですか」
もっともな言い分だ、と思った。
当然のことだけれどダーリンは、私の愛しいひとであるずっと以前から、ダーリンにつながる親戚縁者にとっての《大事な男子》の一人(しかも、わりに出世株の方らしい)。
一族にはご高齢の方もいるらしく、ダーリンの吉報は今か今かと待たれている。
そういう方たちにとって、私という存在は、どう見えるだろう。私個人だけでなく、私につながる人たちを含めて。
私は、両親がいくら機能不全の狸親だからと言って、彼らを《無かったこと》にすることは出来ない。彼らが、他者の心を知ろうとせず、嘘をつきまくって、自己保身に汲々として、ズルベタに子を頼り、求め、すがってくるばかりだとしても、その手を完全にふりほどくなんて出来ない。いずれ介護が必要になったら、子の義務として、私は実家に戻る事になるだろう。
ダーリンと別れて。
だからせめて今このひとときの幸せを、こころゆくまで味わおうと思う。ずうっと、後々までも、心の中で反芻してはふふっと微笑むことができるような、悔いの残らない時間にするための努力を、毎日全力で続ける。
でも、それはあくまで《私の側の都合》だ。
そんなかたちは、ダーリン家にとっては迷惑にちがいない。年頭の、その人の言葉でハッキリ思い知った。
私は甘えている。ダーリンにも、ダーリンにつながる方たちにも。
私のせいで・・私につながる人々のせいで、ダーリンが誤解され、評価が下がる、そんなことは私の本意ではない。
「だからさ、別れるという選択肢もアリだよ」と、私はダーリンに言った。ダーリンの判断に従います、と。
どうしてそーゆー《自分にとって不利なこと》を口に出して言っちゃうかなーと、心の中で自分で自分にツッコミ入れながら。
バカな女だ、私は。
先日、二人で新年の挨拶に行ったら、ダーリンは関係者から面と向かってこう言われた。
「十九ハタチの若者じゃあるまいし、その歳で1年も2年も同棲だなんてふざけてる。お前にはガッカリだ」
そして、ほとんど面識の無い私に対しても、その人は言った。
「きちんとせずに一緒に暮らすなんて、常識無いと思えて感じ悪いね。貴女、彼とは遊びですか」
もっともな言い分だ、と思った。
当然のことだけれどダーリンは、私の愛しいひとであるずっと以前から、ダーリンにつながる親戚縁者にとっての《大事な男子》の一人(しかも、わりに出世株の方らしい)。
一族にはご高齢の方もいるらしく、ダーリンの吉報は今か今かと待たれている。
そういう方たちにとって、私という存在は、どう見えるだろう。私個人だけでなく、私につながる人たちを含めて。
私は、両親がいくら機能不全の狸親だからと言って、彼らを《無かったこと》にすることは出来ない。彼らが、他者の心を知ろうとせず、嘘をつきまくって、自己保身に汲々として、ズルベタに子を頼り、求め、すがってくるばかりだとしても、その手を完全にふりほどくなんて出来ない。いずれ介護が必要になったら、子の義務として、私は実家に戻る事になるだろう。
ダーリンと別れて。
だからせめて今このひとときの幸せを、こころゆくまで味わおうと思う。ずうっと、後々までも、心の中で反芻してはふふっと微笑むことができるような、悔いの残らない時間にするための努力を、毎日全力で続ける。
でも、それはあくまで《私の側の都合》だ。
そんなかたちは、ダーリン家にとっては迷惑にちがいない。年頭の、その人の言葉でハッキリ思い知った。
私は甘えている。ダーリンにも、ダーリンにつながる方たちにも。
私のせいで・・私につながる人々のせいで、ダーリンが誤解され、評価が下がる、そんなことは私の本意ではない。
「だからさ、別れるという選択肢もアリだよ」と、私はダーリンに言った。ダーリンの判断に従います、と。
どうしてそーゆー《自分にとって不利なこと》を口に出して言っちゃうかなーと、心の中で自分で自分にツッコミ入れながら。
バカな女だ、私は。
きっと私の方が、どこか間違っているんでしょう。つい「そうじゃないでしょ」と言いたくなるような言動をしてしまうのは、私の中に至らなさや欠けているところがあるからだと思います。
そのあたりを後日、別のエントリーで書くかもしれません・・が、それって重すぎて、読む側は面白くも何ともないかもなぁ、と思ったりして。
おっしゃることを否定したつもりではないのです。風野さんの気持ちと言うか、今を精一杯充実させよう、という気持ちは大事だし、分かります。
それは勿論大前提なんだろうけども・・・。
ただ、「別れる選択もアリ」だとかって、風野さんは本当はそんな事を彼に言いたくないんじゃないかと思ったんですよ。そこに空しさと言うか、哀しさを感じて。「別れる」ことを前提に、だから今の生活を大事にしよう、っていう風に思っていらっしゃるのかと思って、何かそれって切ないなーって感じたので・・・。ご自分の思う通り、精一杯「今」を大事にすれば、もしお別れの時が来てもそれはそれで、納得できるのかもしれませんが、どーなのかな。私には分かりませんケド・・・。
ただ、風野さんに「本当にそれでいいの?」って問いたかっただけなんです。私は。
文章力が無い、なんてお嘆きにならないで下さい(^^;)生意気な事を言って申し訳無かったです。
私の周囲にも未入籍の同棲カップルが複数います。みんな事情はそれぞれ。だけどこういう評価があるのもまた事実なんですね~。
★hikaruさま
>>親の介護を理由に、別れなきゃならないから『今ひとときの幸せを』享受できればいい
そう読めますか・・だいぶニュアンスが違いますね。やはり私は文章力が無い・・ショボン。
思うにまかせない他者の心や将来予測をクヨクヨ嘆くよりも、今できることを充実させ自分の感覚に集中しよう、と考えることは、刹那的で自分勝手でしょうか。
私は結婚してまもなく、主人と別居して祖母の介護をしました。揃えた家具もみんな処分して、私は祖母と同居するために引っ越したので、周りからは反対されるし「離婚するんじゃないの?」なんて変な噂も立ちました。
僅か4年でしたが、それでも長い年月でした。祖母が施設に入り、私の役目も終わってやっと夫婦揃って生活できるようになりました。周囲の反対、お節介、色々煩わしいことはありますし、もっと複雑な事情もあるかもしれませんのでそれだけが理由ではないのかもしれませんが、『親が』『親戚が』と周りを気にするのではなく、自分たちはどうしたいのか、ということに向き合った方がいい気がします。だって風野さん、ダーリンがとても愛しいって言ってたじゃないですか。
ずっと幸せでいて欲しいですもん。