六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

舞台「薮原検校」

2007年05月31日 | 舞台
 脚本:井上ひさし、演出:蜷川幸雄、主演:古田新太、というので、観に行きました。「薮原検校」。
 しかし、感想は・・

 何というか《脚本:井上ひさし、演出:蜷川幸雄、主演:古田新太》って作品だった・・(←そのまんまやん!)
 だって、正直それ以外に言いようがないんだもん

 異なった才能のぶつかり合いが醸しだす煙というか混沌の匂いというか雑味の腐臭というか、そういう何か下手するとぐちゃぐちゃになりそうだけれど上手く歯車が合うととんでもない高みにまで一挙に登りつめられるみたいな危うさやドキドキ感の面白さを期待していったのだけれど。その点は残念ながら肩透かしだったな。各々が手練のお三人、それを期待する方が間違ってたか・・ 
 それぞれの才能をいかんなく発揮していた、というのは間違いないことですけれど。

 そして私は「やっぱり井上ひさしは苦手だ・・」ってことも再認識しましたです・・。
 何でだろう? 彼の何が苦手なのかなぁ。今までに井上作品で「これはイケル!」と思ったものって無いんだよ。一般的にはこれだけ人気のある作家なのに、どこが良いのかよく分からない。かといって、自分にとってどういう部分が苦手なのかもハッキリしない。だから「別の作品に出会えば、印象が変わるかもしれない」とつい期待して、観たり読んだりしてしまう。これだけ人口に膾炙しているんだから、何か私の見逃している面白さがあるに違いないと思ってしまうわけですよ。
 おススメの井上ひさし作品がありましたらコメント欄で教えて下さ~い


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2 コメント

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嗜好は変わるしね (風野)
2007-06-02 09:26:48
連続で挑戦するより、時間をおいて忘れた頃にまた挑戦してみる方がいいかもね。加齢とともに嗜好が変わったりするかもしれないし。

人工的ではあるけれど、街中の緑濃い風はやっぱりホッとします。ぜひ拙宅に遊びに来て下さい~!
実は先日、ダーリンの旧友が沖縄から上京ついでに遊びに来るってんで大喜びで待ってたのに、ダービーで負けてガックリきちゃったとかで、結局いらしていただけず。
淋しかったのー
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ぜんぜん舞台とかわからないけど (haru)
2007-06-01 15:34:08
演劇に全く関係ない話でお邪魔します。
私にとって、日本酒で言えばそれは廣木酒造の「飛露喜」がまったくそうなのですよ。「飛露喜」といえば日本酒好き垂涎のお酒なのに、何故かどの時期のどれをいただいても何かが苦手。その個性を身体がうけいれないのか、、、と思い、嗜好が変わるまで挑戦はやめようと思ったしだいです。

新緑写真きれいですね。自宅周辺に木漏れ日を感じられる街に住んでおられることが羨ましい
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