テレビで江原さんがおススメとCMしていた映画「ナイロビの蜂」を観ました。
この作品、ジャンルは「恋愛映画」ということになっているけど、内容は濃くて重く、社会派作品としても深く心に残ります。観て損はありません。おすすめします。
これを観ると、途上国ではいかに命というものが軽いのかを痛感する。愛や、心や、笑顔や夢は同じなのに・・同じ「人間」なのに、あるいは同じ人物でさえも、「立っている場所がアフリカだ」というだけで、まるで虫けらか何かのように命が軽く扱われてしまう。そういう状況が今この地球上にあるのだという事実を改めて突きつけられ、言葉を失います。
白人や先進国がアフリカを搾取し続ける構造、その贖罪意識と正義感・人道主義の絶望的なドロ沼。西欧列強の植民地主義が産み落とした果実が、未だに悪臭を放ってそこにある、目をそらすな・・!というメッセージが感じられました。
地域によって多少の違いはあるにしろ、こういう途上国の犠牲のうえに我々先進国の幸せは成り立っている。それを認識したところで、日常生活で何ができるというわけではないけれど。何もできないなら、知らんふりを決め込む方が、利口で幸せな生き方なのかもしれないけど。
それから、愛と、人の在りかたについて。
愛のためには、生きるためには、お互い少しくらい愚かで卑怯であってもよかったのではないか? ・・でもそうなら、その人はその人らしさを失い、きっとこの愛は成立しなかった。ならば悲しいけれどこの結末は必然で、それが宿命ってものなのかな・・とかね。
江原さんがおすすめしたのは(もちろん商業的な目的もあったのだろうけど)このあたりなのかなーと思いました。
作品紹介に「圧倒的な映像美」とかありましたが、私は「美しい」とは思わなかった。迫力ある映像に感嘆はしたけれど「美しい」と心がふるえることはなかった。
私が知っている「美しいアフリカ」は、この映画の中には無かった。
それがまた、真実なんだろうと思う。私が見慣れた映像の中のアフリカは、いわばサファリ物というか。虚構ではないけれど、それが全てでもない。「人の目」から「人の生きる土地」として見たアフリカは「何もなく、醜悪でさえある未開地」に映るのだろう。
でも、逆に言いたい。それが全てでもないでしょう、と。
私が見慣れている「美しいアフリカ」。美しい人々が生きる、過酷だけれど豊潤さも秘めた大地。その視点を自分のものにできた時、白人社会はこういう「アフリカ絡みのコンプレックス」に解決の糸口を見い出せるはず。
やっぱポイントは民族の誇りと自主自律、そして他者と独自性への尊敬の念、でしょうかね。
「そうですね」なら→1クリック☆
この作品、ジャンルは「恋愛映画」ということになっているけど、内容は濃くて重く、社会派作品としても深く心に残ります。観て損はありません。おすすめします。
これを観ると、途上国ではいかに命というものが軽いのかを痛感する。愛や、心や、笑顔や夢は同じなのに・・同じ「人間」なのに、あるいは同じ人物でさえも、「立っている場所がアフリカだ」というだけで、まるで虫けらか何かのように命が軽く扱われてしまう。そういう状況が今この地球上にあるのだという事実を改めて突きつけられ、言葉を失います。
白人や先進国がアフリカを搾取し続ける構造、その贖罪意識と正義感・人道主義の絶望的なドロ沼。西欧列強の植民地主義が産み落とした果実が、未だに悪臭を放ってそこにある、目をそらすな・・!というメッセージが感じられました。
地域によって多少の違いはあるにしろ、こういう途上国の犠牲のうえに我々先進国の幸せは成り立っている。それを認識したところで、日常生活で何ができるというわけではないけれど。何もできないなら、知らんふりを決め込む方が、利口で幸せな生き方なのかもしれないけど。
それから、愛と、人の在りかたについて。
愛のためには、生きるためには、お互い少しくらい愚かで卑怯であってもよかったのではないか? ・・でもそうなら、その人はその人らしさを失い、きっとこの愛は成立しなかった。ならば悲しいけれどこの結末は必然で、それが宿命ってものなのかな・・とかね。
江原さんがおすすめしたのは(もちろん商業的な目的もあったのだろうけど)このあたりなのかなーと思いました。
作品紹介に「圧倒的な映像美」とかありましたが、私は「美しい」とは思わなかった。迫力ある映像に感嘆はしたけれど「美しい」と心がふるえることはなかった。
私が知っている「美しいアフリカ」は、この映画の中には無かった。
それがまた、真実なんだろうと思う。私が見慣れた映像の中のアフリカは、いわばサファリ物というか。虚構ではないけれど、それが全てでもない。「人の目」から「人の生きる土地」として見たアフリカは「何もなく、醜悪でさえある未開地」に映るのだろう。
でも、逆に言いたい。それが全てでもないでしょう、と。
私が見慣れている「美しいアフリカ」。美しい人々が生きる、過酷だけれど豊潤さも秘めた大地。その視点を自分のものにできた時、白人社会はこういう「アフリカ絡みのコンプレックス」に解決の糸口を見い出せるはず。
やっぱポイントは民族の誇りと自主自律、そして他者と独自性への尊敬の念、でしょうかね。
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